アサーションの心 自分も相手も大切にするコミュニケーション (朝日選書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.38
  • (1)
  • (6)
  • (7)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 56
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022630315

作品紹介・あらすじ

【哲学心理学宗教/心理】自己表現を非主張的、攻撃的、アサーティブに分けて自分を伝えるための技術として考えられがちなアサーションだが、「伝える技術」の先にあるその心とは──アサーションを導入・普及した著者が語る、アサーションという生き方。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 自分も相手も大切にしたコミュニケーションを日本に広めた著者による、アサーションの「心」を探究していく著書。

    「自分だけアサーションを理解していても意味がない」「現実の様々な場面では中々使いづらい」といった声に耳を傾けた著者は、アサーションが、単なるコミュニケーションスキルの一手法に留まっているのではなく、人権などの社会的背景や感情などの心理的背景をつぶさに重ね合って、自分らしい生き方を見つけていくためのものであるということを強調している。

    相手に自分の要求を飲ませる方法であったり、相手からの要求にきっぱりとノーを突きつけるための方法がアサーションというわけではない。
    自分の感情を誠実に伝えるためのちょっとした工夫によって「自分が変わる」ことにより、相手との関係も少しずつ変えられるかもしれない、という意識をもつことが大切だと思った。

  • 日本でアサーション導入の背景なども詳しくかいてあって興味をもった。欧米では「人権」という概念で多様な理解しあえない人々のなかで生きるにあたって自分の身は自分で守るという発想があるが、日本では「私は相手を思い、相手は私を思うことで、お互いがよい人間関係を結べる」という発想から、人権という概念が日本においては攻撃的性質をもつなど興味深かった。
    アサーションそのものは「DESCL法」、状況を描写し(describe)、自分・相手の気持ちを表現し(emotion)、方法を提案する(specify)。それに対する相手の選択(choose)を聴く(listen)。ということで、理解ができれば、いたって平易である。
    ただ、思ったことというか、改めて気づかされたことは、この方法は相手がアサーティブな人、少なくとも普通の人でないと意味をなさない。ハラスメントを起こすような人に対してはDESCL法はまったく歯が立たない。

  • 自分も相手も大切にするコミュニケーションであるアサーション、そして対比される非主張と攻撃という自己表現のスタイルがどのように利用され、アサーション以外が人権を害するものであるということ、アサーティブに関わり・眺め、表現する方法(DESCL法:描写、気持ちの表現、提案、選択、聴く)が紹介されている。
    方法論よりもアサーションの意味や意義が説明され、自己チェックも考えさせられるが、簡単に身につくという訳にはいかない。
    15-130

  • 心理学の授業の参考書になっていたので、手に取りました。
    まだ、全体を概観しただけですが、日常的に参考になる本だと思いました。

    他者を尊重すると同時に、自分をも尊重する。
    そこには、調和と、お互いの間に生まれる「第3の人格」がお互いを包み込むのだと感じます。

    私自身、スピリチュアルの仕事を通じて、自分が導かれた地点を、この本はよく説明してくれていると感じています。

  • ACとも関連して読んだ。具体的な所まであと1歩足りないが、自己主張の正しい方法が多くの精神的な苦しみを救い得ると分かった良著。

  • 攻撃的でも非主張的でもない、生き方としてのアサーションについて書かれた書籍。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

臨床心理士、家族心理士

「2016年 『こころのふしぎ たんけんえほん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アサーションの心 自分も相手も大切にするコミュニケーション (朝日選書)のその他の作品

平木典子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
佐々木 圭一
宮下 奈都
ヴィクトール・E...
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする