発達障害とはなにか 誤解をとく (朝日選書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022630483

作品紹介・あらすじ

本書では発達障害の若者たちの生き方を何人もの事例で説明し、その上で世間での誤解の数々(「親の育て方が悪いから」「テレビやゲームで育ったから」など)の誤りを明らかにする。支援にあたる側の誤解にも踏み込んで解説する。後半では、発達障害の各症状を説明し、近年の脳研究や遺伝研究も紹介して、症状と原因について正しい情報を提供する。また、発達障害の発見から現代までの歴史にも触れる。

感想・レビュー・書評

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  • 2016年8月刊行。著者は小児精神科医。発達障害の研究は日進月歩だが、現在までの流れを知るのに手頃な本。自分は発達障害の子どもがいるが、帯のキャッチコピーにもあるように「『個性』でなく『疾患』として考える」ことは自然に感じられる。あとがきにある通り、それを「『個性の範囲内』にとどめること」が目標という姿勢に共感した。発達障害を受容に役立つ。英語と訳語の対照表、索引、引用参考文献リストあり。

  • 個別事例の紹介が最もエキサイティングだった。著者が主張しているように、発達障害が脳の機能障害なら、個性として人権を尊重する以上に、専門的な治療や支援が必要なのは納得できる。心身の特性を把握し、彼らへの接し方を学ぶことは、社会の中で共に生きていくプロセスであり、第一歩である。

  • 参考になる点もあったが、臨床で用いられているWAISに触れられていなかったり大人の発達障害に触れられていないなど、物足りなさを感じた。また、ケーススタディにおいて、子供への対応の温かさに比べ大人や当事者の親への対応が冷たいのが気になった。

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著者プロフィール

小児科医、小児精神科医、医学博士。青山学院大学教育人間科学部教授。1984年昭和大学医学部卒業。昭和大学医学部小児科学教室講師、青山学
院大学文学部教育学科助教授を経て、現在にいたる。臨床現場では神経発達に問題のある子ども、不適応を抱えた子どもの診察を行いつつ、大学ではこれ
から教育現場へ出る学生への指導を行っている。
著書 『不安に潰される子どもたち』(祥伝社新書、2006年)、『日本の子どもの自尊感情はなぜ低いのか』 (光文社新書、2009年) 、『神経発達症(発達障
害)と思春期・青年期――受容と共感から傾聴と共有へ』(明石書店、2014年)、『子どもの精神保健テキスト』(診断と治療社、2015年)、『発達障害とはなに
か――誤解をとく』(朝日選書、2016年) ほか。

「2018年 『発達障害サポート入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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