選書953 古代日本の情報戦略 (朝日選書)

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022630537

作品紹介・あらすじ

【歴史地理/日本歴史】律令制の駅路逓送システムの成立で、中央の命令は地方に行き渡り、謀反、飢饉など危機情報が即、政府に報告され、確実な地方支配が可能となった。史料、発掘調査から、情報がどう道路を行き交い、国家を支えていたかを解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 中央集権体制は支配地をつなぐ幹線道路の敷設が不可欠であり、おそらく天武期に全国を結ぶ七道駅路が整備されている。また、緊急通信網としての駅制も整えられた。「続日本紀」にみえる藤原広嗣の乱の際の報告や指示の速さはこのインフラによるものである。情報の速度は奈良期に早く、平安期が降るに沿って遅くなる。律令制の崩壊によるものである。

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著者プロフィール

1966年生れ。現在、文化庁文化財部記念物課文化財調査官。 ※2015年1月現在【主な論文】平城京における宅地班給と居住者に関する予察(橿考研報告書131)

「2015年 『平城京の住宅事情』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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