- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022630766
作品紹介・あらすじ
【社会科学/政治】1989年の冷戦終結で、政治・経済・軍事と世界の戦後秩序は大きく転換し始めた。日本では「改革」の嵐が吹き荒れ、不十分なその場しのぎで日本の針路は不明確なまま今に至る。常に政権に関わり凝視してきた著者が語る日本政治の30年。
感想・レビュー・書評
-
なるほど、と。現在の政治の劣化は小選挙区制度と言われる。一方で当書にも出てくるが、中選挙区時代もヒドイもので、同じ党の議員でも同じ選挙区ならもちろん宿敵、もしその宿敵が審議にいないと、選挙区の有力者の冠婚葬祭ではないかとハラハラしたとのこと。所詮同じ政党、政策に大きく差はないので、同僚に勝つには金次第・・・という背景もよくわかる。
ではどっちなんだという話だが、まず日本という国家、日本国民に合った政党政治のかたちを構想するのが先とのこと。筆者はそれは穏健な多党制があるべき姿という。それに誘導できる選挙制度は中選挙区連記制ともいう。そうかもしれないしそうでないかもしれない。
いずれにしても当人たちが、「今の政治劣化している」とは言わないものなので、選挙制度改革など当分ないだろうが、このような論調は知っておいていいと思った。
その他特記事項。
・小沢一郎元自治相はとにかく口が硬い(それ以外褒めた記述なし)
・新党さきがけも、設立メンバーと途中から入ったメンバーで全然違う
・宮澤、細川両元首相の関係性は強いものであった
・細川元首相、小沢元自治相ともに政権担当時、社会党に困らされた
・村山元首相はひとかどの政治家。もし保守系政党に身をおいていれば、相当なところまでいったはず
(革新系政党にいても首相になったが)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ここに語られている時代以降は、政治の理念というものが感じられず、ただ、左顧右眄の政治ごっこのようで。
-
大学 312.1A/Ta84h
法経開架 312.1A/Ta84h//K -
東2法経図・6F開架 312.1A/Ta84h//K