人がつなぐ源氏物語 藤原定家の写本からたどる物語の千年 (朝日選書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022631046

作品紹介・あらすじ

『源氏物語』は誕生直後、奉呈本作成の一大プロジェクトが挙行、その過程で原作本は失われた。だが人々が写本を作り続けたために、物語本文は今に伝えられている。その中で、なぜ定家の「青表紙本」が決定版となったのか。物語を伝えた人々の姿を照らし出す。

感想・レビュー・書評

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  • いま、ここにある『源氏物語』は、本当の『源氏物語』ではない。
    つまり、紫式部が執筆した『源氏物語』は、歴史の中で散逸しており、いま私たちが手に取って読めるそれは、どれほど遡っても平安時代後期~鎌倉時代に校訂されたものまでだという。

    本書は、最近発見されたその写本を手掛かりに、『源氏物語』がどのように校訂され、それが研究されてきたのかを、実例を交えながら解説をするもの。

    古語もしくは平安時代の歴史の少なくともどちらかに精通していないと、読み進めるのはすこし難しいかもしれない。それでも異なる系統の写本における、ほんの一文字の差異から、本文の意味が全く変わってしまうというおもしろさ・危うさは理解できた。

    学生時代以来となる『源氏物語』に、いつ再挑戦しましょうか。

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著者プロフィール

1941年愛媛県生。広島大学大学院博士課程、文学博士。大阪大学大学院教授、国文学研究資料館長、阪急文化財団理事・館長を経て、現在は大阪大学名誉教授、愛媛県歴史文化博物館名誉館長等。
主著:『源氏物語注釈史の研究』(1980年、桜楓社)、『ゴードンスミスの見た明治の日本』(2007年、角川学芸出版)、『源氏物語を読み解く100問』(2008年、NHK出版)、『小林一三の知的冒険』(2015年、本阿弥書店)、『大沢本源氏物語の伝来と本文の読みの世界』(2016年、おうふう)、『小林一三は宝塚少女歌劇にどのような夢を託したのか』(2017年、ミネルヴァ書房)、『光源氏の運命物語』(2018年、笠間書院)等多数。

「2019年 『宝塚歌劇から東宝へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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