街道をゆく 33 (朝日文庫 し 1-34)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022640376

感想・レビュー・書評

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  • 山下りんとか赤坂の市井の人とかを、話に取り入れるのがうまい

  • 新書文庫

  • 14/8/7読了 20/5/28再読

  • 古代における白河は都の歌人憧れの地であった。近代では戊辰戦争。東北の一角は「なにから書きはじめていいかわからない」と著者が嘆くほど歴史が濃い。赤坂は東京の赤坂。今はただの窪地になっている「溜池」を中心に歴史の重層を味わう。

  • 「奥州白河・会津のみち」と「赤坂散歩」を司馬さんの語りで時空散歩させていただいた。

    今回、ロシア正教の教会絵を書かれた山下りんさん、空海、最澄と壮絶な論争をした徳一さんと出合った。

    また、動乱の時代に生きた松平容保、高橋是清のこと。

    終戦後、東寺に入り浸り、日本の宗教にまこと造詣の深い司馬さんならではの挿話を聞きながらの時空散歩は最高でした。

  • 白河・会津のみち

    小説はしっくり来ない司馬遼太郎だが、「街道をゆく」シリーズには、考えるヒントが散りばめられていて、なかなか。

    ・東北、とくに福島県のいびつな発展の原因は、少なくとも戊辰戦争にまで遡らなければならないこと(明治政府はなぜ郡山という都市を新たに建設したのか)。

    ・格差社会では、水準以上の文化やモラルが維持できないこと(大内宿の保存、会津藩の体制と教育水準)。

    実際にものを見て、考える。こういう姿勢をこころがければ、旅行の質が格段に上がりそう。

  • やっぱ司馬さんはおもしろいなあ

  • 買った本。会津の道まで読んだ。会津方面へ旅行へ行くために勉強した。会津の各地が歴史に絡めて描かれていて面白い。陸奥が平安歌人の憧れの地であったとか、最澄のライバルであった徳一の話とか、イコン画家のひとの話であるとか、会津藩についてとか。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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