黄金のローマ―法王庁殺人事件 (朝日文芸文庫)

著者 : 塩野七生
  • 朝日新聞社 (1994年12月1日発売)
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  • レビュー :20
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022640550

黄金のローマ―法王庁殺人事件 (朝日文芸文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ルネサンス時代16世紀のローマの遊女オランピアと法王の子息ファルネーゼ枢機卿、そして著者の創作人物であるヴェネティアの貴族マルコ・ダンドロ。3人の三角関係から悲劇の死を招く。史上に残る気高い美女オランピアとファルネーゼが作った宮殿(現在のフランス大使館だそうです)の歴史を、想像を交え、ローマという都市の魅力の背景を語ってくれます。オランピアが事実として住んでいたというナボーナ広場にも行きました。イタリアを旅行し、その情景が良く理解できるように思います。

  • 塩野さんの本を読むたびに日本が目指すべきはヴェネチアのような国家なのだろうと思う。大国たるトルコやスペインが中国・アメリカ、経済的な利益と嫉妬心からトルコのいいなりになるフィレンツェあたりが韓国というところか。同じ海洋国であり貿易立国であり、一時の繁栄を誇りながら長期低落傾向にあるところも似ている。人口が減り続ける日本が再び世界をリードする国になるとは思えないが、国力が落ちる中でも独立を維持し世界に冠たる貿易立国でありつづけたヴェネチアから学ぶことは大きい。彼我の差は、海軍力と外交も含めたインテリジェンス能力だけれど、いずれもベネチア男の愛国心がその基礎となっていることは言うまでもない。

  • 三部作読み終えましたー。オリビアの華やかな生活、読んでいて楽しかった。マルコの育ちの良さも気持ちよかったなあ。

  • 出版が20年以上前なので中々読む気が起こらず、ずっと積ん読してあった本なのだが、前に読んだイタリアが舞台のダン・ブラウン「インフェルノ」に触発されて三部作(緋色のヴェネツイア、銀色のフィレンツェ、黄金のローマ)を一気読み。
    塩野七生の小説というのは珍しく、彼女の歴史物で鍛えられたヴェネチア、フィレンツェ、ローマの知識にも支えられて、本三部作は本当に楽しく読めた。
    一作目緋色のヴェネツイアには、「インフェルノ」の最後の舞台や鍵となるヴェネチアの提督子孫が出てきて、その偶然に驚かされた。
    本を読んでると、時折こんな偶然に出くわすのだが、そんな時はいつも以上にワクワクするものだ。

    主人公マルコ・ダンドロと愛人のオリンピアだけが架空の人物で、彼等が三都市を舞台として歴史上実際の事件であるヴェネチアとトルコの興亡、フィレンチェの統治者アレッサンドロ公爵殺人事件、法王パオロ三世、ファルネーゼ公爵一続をめぐる葛藤、コンタリーニ枢機卿とプレヴェザの海戦とヴェネチアの危機を絡めた小説仕立ての歴史絵巻。
    各都市の性格も著者ならではの描き込みがそこかしこに出ていて、三都市とも思い入れたっぷりの私としては通常以上にのめり込んでしまった。
    他には殆ど小説など書いたこと無い塩野氏であっても、歴史と絡めたストーリー仕立てには興味津々。
    主人公マルコの仕立ても絶妙の位置にあり、これが著者が歴史を紐解きながら筋を語るのに丁度良い。
    マルコを立てた続編を書いてもらえないだろうかと(本人も最後に言っている)思うのだが、残す年月で書きたい人も残されているようで、三部作で終わりなのだろう。
    これは残念。
    これまで積ん読してあったのが大いに後悔されるほど面白く、のめり込んだ小説出会ったのは間違いない。
    ただし、そういう思いを持てるのは塩野氏ファンならではってところもありそうだ。

  • 2014/10/16読了。

    ヴェネチア、フィレンツェと来て、三部作の最後はこの「黄金のローマ」。
    いろいろあって、途中中断してしまっていたけれど、ローマ大好きな私としては、やはりこの作品が一番面白く感じた。

    ローマという街が生き生きと目の前に立ち上がってきて、その魅力を存分に振りまき始める、そんな風に思える。
    色恋沙汰もあるけれど、それもこれもここローマだからありえるのでは、と考えずにいられない。


    知らず知らずのうちに、ローマとそのまわりの国々の歴史も頭に入り、ローマがますます好きになる。
    そんな素敵な一冊に出会えて、幸せ。

  • 読み終わると無意識にローマ行のチケットを買ってしまうので要注意です。遊女とのごにゃごにゃもいいけれど、都市の魅力と繁栄の終わりが心にしみます。七生ちゃんは私を夜眠らせないイケナイ子。

  • フォルネーゼ枢機卿に興味湧いた

  • イタリア訪問時に読了

  • (1996.08.17読了)(1995.01.07購入)
    (「BOOK」データベースより)
    永遠の都ローマ。古代からの時間と空間が濃密に積み重なり、農穣な想像力の世界へと誘う。その一方で、覇を競う列国の陰謀が交錯する都市でもあった。ルネサンス最後の法王パウロ三世と教会軍総司令官の息子、孫の枢機卿、そして遊女オリンピアの秘密とは…華麗なルネサンス歴史絵巻第三部。

    ☆塩野七生さんの本(既読)
    「神の代理人」塩野七生著、中公文庫、1975.11.10
    「コンスタンティノープルの陥落」塩野七生著、新潮文庫、1991.04.25
    「ロードス島攻防記」塩野七生著、新潮文庫、1991.05.25
    「レパントの海戦」塩野七生著、新潮文庫、1991.06.25
    「男の肖像」塩野七生著、文春文庫、1992.06.10
    「男たちへ」塩野七生著、文春文庫、1993.02.10
    「緋色のヴェネツィア」塩野七生著、朝日文芸文庫、1993.07.01
    「銀色のフィレンツェ」塩野七生著、朝日文芸文庫、1993.11.01

  • 3部作最後の作品から読んじゃった!けど楽しめた。過去に遡るように前の二作も読みます。ななみさんの描くフィクションはエロスなんだなあ意外だったなあと思われ。

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