美人論 (朝日文庫 い 45-1)

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  • 朝日新聞出版
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022640956

感想・レビュー・書評

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  • 井上章一さんの本はどれもそうだが、とにかく文献に当たりまくっている。
    「それどっから調べたんですか?」と驚きを禁じえない資料収集能力を見習いたい。

    また、当時のまま正確に引用するので、時代背景などもよくわかる。
    本の作り方としても、非常に勉強になる。
    内容は、もちろん群を抜いて面白い。
    このような根本的な問いを立て、調べ尽くす姿勢が素晴らし過ぎる。

  • はたして美人とは何か?時代によってもちろん美人の定義は変わる。しかし、美人に憧れをもつのは男女ともに今も昔も変わらない(少し大げさだが)。
    面食いは悪なのか?なぜ、面食いはいけないという認識が生まれたのか、またなぜ性格を重視していく傾向が社会的に発生したのか、その謎がこの本には書かれている。井上氏がかなりの書物を読み研究にいそしんだからこそここまで完成度が高い本になったのだろう。この本には真実のみが赤裸々に書かれている。
    井上氏を世に広めるきっかけとなった一冊。

著者プロフィール

建築史家、風俗史研究者。国際日本文化研究センター所長。1955年、京都市生まれ。京都大学工学部建築学科卒業、同大学院修士課程修了。『つくられた桂離宮神話』でサントリー学芸賞、『南蛮幻想』で芸術選奨文部大臣賞、『京都ぎらい』で新書大賞2016を受賞。著書に『霊柩車の誕生』『美人論』『日本人とキリスト教』『阪神タイガースの正体』『パンツが見える。』『日本の醜さについて』『大阪的』『プロレスまみれ』『ふんどしニッポン』など多数。

「2023年 『海の向こうでニッポンは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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