本郷界隈―街道をゆく〈37〉 (朝日文芸文庫)

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  • 朝日新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022641120

感想・レビュー・書評

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  • 本郷か、ほぼ行ったことがないかも。関東在住も長くなりやしたが。この本に限らず良さ気に書いてる人多いからなぁ、一回ふらふら歩いてみるかな。しかし今日、そして暫く無理。ホント暑過ぎるわ。

  • ご近所書かれてるかな?と読んでみたけどどんどん出てきた。地理的にも歴史的にもまだまだ知らないことがたくさんあって、すごいとこに住んでおるんだなあと思う。街道をゆくは初めて読んだけど司馬遼の余談を抽出した感じで良いね。いくつか読んでみたい。

  • 夏目漱石、森鴎外、坪内逍遙、樋口一葉、寺田寅彦など、明治の文豪たちの足跡をたどる旅。漱石の名作「三四郎」を語って三四郎池で本郷界隈の散策を終えている。

  • 司馬遼太郎による本郷紀行は、司馬遼太郎による夏目漱石論だった。って言ったら言い過ぎか。恐らく90年代初頭に書かれているから、現代の本郷は僕の眼の記憶にも有る場所、でも、多分今日行ったらもはや無いのかも知れない。

  • 2012.10.22 読了

  •  本郷が舞台.本郷台は「武蔵野台地の東端をさし、江戸時代の村名である湯島、駒込、小石川さらには本郷を含める」と、ある(50p).

     本郷は江戸時代、幕府の学問所が置かれり.それが近代にあっては東京大学の前身となる農学校、医学校につらなり、官学アカデミズムの聖地となる.

     前田百万石の屋敷、水戸家の屋敷と、有力大名の居家でも、知られる.
     前田家の門は、東大の赤門として残る.

     大阪の作者が、東京を紀行で残す.
     「その身を江戸時代に置きながら、近代を曳きよせたひとびとの墓がすくなからずある」(233p)と、蝦夷地探検、重商主義の導入にかかわった人物に及ぶ.
     間宮林蔵、最上徳内、本多利明、高島秋帆.

     本郷に文学・散文の系譜あり.子規・漱石・一葉.
     漢学・儒教の府は、近代において官学アカデミズムの受け皿となった.
     近代の探検・開明・重商主義の思想系譜を伝承する.

     幕政の「徳」は、維新後の「知」に、継承されたか.

  • 知らなかった江戸から東京への移り変わりや
    歴史が地図を通して伝わってくる。
    団子坂無縁坂傘谷坂見返り坂福山坂‥
    粋な名前が多い
    つい歩きたくなる。
    東京は江戸徳川幕府の影響を色濃く
    残していると改めて実感する。
    漱石鷗外一葉弥太郎らと思わず
    すれ違った気がする。

  • 前巻から続く江戸散歩。本巻は本郷・西片・小石川・向丘・千駄木あたり。徳川入府とともに武家地となり、加賀前田、水戸徳川、三河本多などの屋敷が並んだ。維新後は学問の街。武家地は東大になり、周辺に学者が多く住んだ。一躍文明の配電盤となった。

  • 今をときめく東京大学がある本郷界隈。

    縄文時代の本郷台地に始まり、江戸から明治にかけて本郷界隈で繰り広げられた人の営みが生き生きと綴られている。

    江戸時代加賀藩邸であった場所が、明治政府により日本の叡智の中心として位置づけられ、欧米先進諸国の知恵・知識を本郷界隈で咀嚼し、日本各地に分散されていったという明治以降の日本人が行ってきた事実が克明に描かれている。

    明治時代が始まり、全国各地から集った叡智のこと、また、江戸の心を多分に残していた夏目漱石のことなど、本郷界隈で営まれた多様な事柄が司馬遼太郎の筆により時空を超えるタッチで描かれているすばらしい街道をゆく37でありました。

  • 再了。僕にとって街道を行くシリーズには二種類ある。自分が訪れたことがない土地についてのものと、なじみがある土地についてのものだ。この「本郷界隈」はどちらかといえば後者である。といっても上野に行く途中に春日通りの湯島天神脇を通るぐらいなのだが。

    天神さんの男坂に代表されるように、本郷界隈には坂が多い。普段、何気なく通っている坂が、司馬の手にかかると明治の日本史の舞台のように感じられる。西洋文明の受容と流通という明治の主題の残滓を肌で感じるため、通りかかるだけでなく本郷や谷中・千駄木・根津あたりを歩きたくなるのだ。

    (mixiソーシャルライブラリーより転記)

    我ながら文章が変・・・

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プロフィール

司馬遼太郎は、1923年、大阪市生まれの日本の歴史小説家・エッセイストである。故人。
本名、福田 定一(ふくだ ていいち)。大阪府大阪市生まれ。筆名の由来は「司馬遷に遼(はるか)に及ばざる日本の者(故に太郎)」から来ている。
特に歴史小説の大家として知られ、代表作は「竜馬がゆく」「坂の上の雲」「翔ぶが如く」「燃えよ剣」「新撰組血風録」「菜の花の沖」「花神」「世に棲む日日」「梟の城」「関が原」「功名が辻」「国盗り物語」「街道をゆく」「十一番目の志士」「城をとる話」「風神の門」「二十一世紀に生きる君たちへ」他多数。その多くが大河ドラマ化、テレビドラマ化、映画化、コミック化などの形でマルチメディア展開されている。

司馬遼太郎は産経新聞社記者として在職中の1960年に、『梟の城』で直木賞を受賞。
1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。
戦国・幕末・明治を扱った作品が多い。
1996年2月に72歳で逝去。
2001年には、東大阪市の自宅隣に司馬遼太郎記念館が開館。

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