街道をゆく 39 (朝日文芸文庫 し 1-42)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022641434

感想・レビュー・書評

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  • 2017/06/10
    読み終わった
    途中で他の本読んだりして、時間をかけてしまった。台湾紀行と同じで、俺が知っているニューヨークシティとは別の時間の話。でも続いている感覚。人も町も変わって行くわけで、その移り変わりは、例えば俺が東京にいたら東京の変化は分かりづらいけど、外から見たり、司馬さんの体験と思考を通す事で、鮮やかに対比できる。

  •  日本人が英語になかなか馴染めない理由として「アフリカなど植民地時代もその後も、教育は英語で行われていた。一方、日本では明治維新以来、法制、学問、教育すべて日本語で行われた」(P148)これは英語を日本語に訳すことで理解させたということである。ベースボールが野球になったことでも分かる。日本語に訳すことで身近に感じることができても、逆に英語を身近に感じることは出来なくなってしまった。敵国語とした戦争時代の弊害もある。

  • 司馬遼太郎、カッコよすぎ…。

  • 司馬遼太郎ニューヨークへいく、ニューヨークへいっても
    江戸について思考していている。
    アメリカの成り立ちは浅いようで、深い。

  • 14/7/28読了

  • ニューヨークの歴史に加え、ドナルド・キーン氏との交友関係にも触れている。旅行記(エッセイ)。

    以下引用~
    ・マンハッタンとはインディアン語だそうである。”丘からなる島”という意味だという。

    ・中国には客家(ハッカ)というユニークなグループが存在する。
    客家は家譜を尊重し、祖先崇拝がつよく、家々には家祠がある。ややユダヤ教に似ている。
    アメリカの華僑は、圧倒的に客家が多い。

    ・そういう困難なことー欧米の文明を日本語化することーを明治国家はやった。

    以上

  • 2014/2/12
    旅行の話かと思ったら、歴史的な話が多かったので少し拍子抜けした。内容が難しかった。

  • ドナルド・キーン氏のコロンビア大学退官記念の講演を依頼された司馬氏が、ニューヨークを散歩し、まとめた歴史紀行文だ。

    日本と深くかかわったアメリカ人、日本人が司馬氏の視点で書かれている。

    また、アメリカという国の存立にかかわる記述も興味深い。

    奈良絵本についての記述があったが、その関連を読んでみたくなりました(笑)。

  • 主にマンハッタン島とブルックリン地区を周遊。タウンゼント・ハリスやドナルド・キーン氏など日本ゆかりの歴史人・偉人を足掛かりに、ハナシは日本のことへ。著者はこの大都市にさほど興味が湧かない感じ。文庫で170ページ余りと短いし。

  • 断っておくが、本書はニューヨークについての本ではない。
    司馬遼太郎がニューヨークに滞在している間に、思いついたことをひたすら書き綴った本である。
    つまり散歩しているのは、司馬遼太郎の思考である。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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