- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022641434
感想・レビュー・書評
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2017/06/10
読み終わった
途中で他の本読んだりして、時間をかけてしまった。台湾紀行と同じで、俺が知っているニューヨークシティとは別の時間の話。でも続いている感覚。人も町も変わって行くわけで、その移り変わりは、例えば俺が東京にいたら東京の変化は分かりづらいけど、外から見たり、司馬さんの体験と思考を通す事で、鮮やかに対比できる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本人が英語になかなか馴染めない理由として「アフリカなど植民地時代もその後も、教育は英語で行われていた。一方、日本では明治維新以来、法制、学問、教育すべて日本語で行われた」(P148)これは英語を日本語に訳すことで理解させたということである。ベースボールが野球になったことでも分かる。日本語に訳すことで身近に感じることができても、逆に英語を身近に感じることは出来なくなってしまった。敵国語とした戦争時代の弊害もある。
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司馬遼太郎、カッコよすぎ…。
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司馬遼太郎ニューヨークへいく、ニューヨークへいっても
江戸について思考していている。
アメリカの成り立ちは浅いようで、深い。 -
14/7/28読了
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ニューヨークの歴史に加え、ドナルド・キーン氏との交友関係にも触れている。旅行記(エッセイ)。
以下引用~
・マンハッタンとはインディアン語だそうである。”丘からなる島”という意味だという。
・中国には客家(ハッカ)というユニークなグループが存在する。
客家は家譜を尊重し、祖先崇拝がつよく、家々には家祠がある。ややユダヤ教に似ている。
アメリカの華僑は、圧倒的に客家が多い。
・そういう困難なことー欧米の文明を日本語化することーを明治国家はやった。
以上 -
2014/2/12
旅行の話かと思ったら、歴史的な話が多かったので少し拍子抜けした。内容が難しかった。 -
ドナルド・キーン氏のコロンビア大学退官記念の講演を依頼された司馬氏が、ニューヨークを散歩し、まとめた歴史紀行文だ。
日本と深くかかわったアメリカ人、日本人が司馬氏の視点で書かれている。
また、アメリカという国の存立にかかわる記述も興味深い。
奈良絵本についての記述があったが、その関連を読んでみたくなりました(笑)。 -
主にマンハッタン島とブルックリン地区を周遊。タウンゼント・ハリスやドナルド・キーン氏など日本ゆかりの歴史人・偉人を足掛かりに、ハナシは日本のことへ。著者はこの大都市にさほど興味が湧かない感じ。文庫で170ページ余りと短いし。
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断っておくが、本書はニューヨークについての本ではない。
司馬遼太郎がニューヨークに滞在している間に、思いついたことをひたすら書き綴った本である。
つまり散歩しているのは、司馬遼太郎の思考である。