街道をゆく 42 (朝日文芸文庫 し 1-46)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022641670

感想・レビュー・書評

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  • 鎌倉の成り立ちや、三浦一族、日本海軍についての解説が面白かった。筆者のエッセイなのだが、その見識の深さを縦横無尽に発揮している。鎌倉の由比ヶ浜の砂は鉄分が多く、武具の生産ができることや、人口が密集しすぎ、木を伐採したため、雨が降ると若宮大路は川のようになったことなど、街の見方が変わった。鎌倉を歩くのが楽しみになった。

  • この半島の近隣に暮らしていてもこんな歴史的な由緒あるところとは知らなかった。もちろん鎌倉はわかっていたのだけども。司馬遼太郎さんはやはりすごい。この本をお書きになった場所の高台にあった「磯子プリンスホテル」はもうない。マンション群になってしまった。

  • 事実上、頼朝と日本海軍の2つの展開軸だけで、これほどまでに三浦半島から来る蘊蓄、もとい発想の迸りをまき散らせるとは、やっぱり紀行ものが一番似合っとりますよ、この作家。断定的人物評とも相性が良いですし。

  • 段葛の話し、日本海軍の話しが面白かった。一般の歴史書にはない、裏話もあり面白い。

  • 鎌倉幕府と海軍を行ったり来たりしながら、潔さやスマートさなどに思いを馳せる。北条高時の滅亡で当巻が終わるのも、良い

  • 主な舞台は鎌倉と横須賀。鎌倉はもちろん源頼朝。伊豆の流人が三浦半島と房総半島の開墾農場主(武士の原型)に推されて幕府を建てた。横須賀はペリー来航から敗戦までの海軍基地。「一掬の水」にほんのり。太平洋戦争を戦い抜いた日本人の哀れさ。

  • あー勉強中なのによんじゃった。試験まで時間がない。
    というのはおいておいて

    伊豆半島、三浦半島、房総半島の位置関係を
    改めて認識できておもしろかった。

  • 街道をゆくは全冊読みましたが、その中で私が最初に読んだ本。
    知らなかった地元三浦半島の歴史を知ることができた貴重な一冊です。
    三浦一族が源平合戦で活躍した理由がわかります。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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