対談集 日本人への遺言 (朝日文庫)

  • 朝日新聞社
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本棚登録 : 226
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022641809

感想・レビュー・書評

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  • 司馬遼太郎記念館で何か一冊買おうと思って選んだのがこれでした。

    記念館で放映されていた映像の中で司馬遼太郎が作家になった動機として、第二次大戦に出征させられ、大きな意味の感じられない境遇を強制される中で「日本人はいつからこんなに格好悪くなったのか」という疑問を感じたことが背景だという言葉があった。

    その問いの答えを探るために多くの象徴的な日本人や、彼らが動かしてきた歴史の積み重ねや影響を与えてきた文化を紐解くという仕事をしてきた人だったのだろうと思う。

    読者としてそれらを読み取れるのは幸せなことだ。

    司馬作品を読んだり、あるいは別に日本の歴史を勉強する中で、私なんかは「昔から格好悪いところはたくさんあるし、格好悪いなりの積み重ねがあるからこそという面もあるよな」などと感じたりするけれど、司馬遼太郎の答えはどうだったのだろう。

    バブルを経てその後の日本の行く末を強く案じていたようだ。その後も壊れ続けているように見える日本を見て、いま彼が生きていたらなんと言うだろう。

    この対談で彼が問うていた話題のうち日本という国としての回答を出せているものは未だに一つもないのではないか。

    経済の問題。特に土地の所有について。投機的な問題だけでなく、空き家や休耕田の問題まで出てきている。
    自然との関係や中国との関係、外国人や移民の問題。

    自分たちの身の回りの問題に対して自分が感じる答えが、どのような歴史や文化、環境の中から出ることになったものなのか、ときには一度省みても良いだろうと、感じることがこの長く語りつつもあまりに短く感じる遺言の受け止め方の一つかと思う。

  • 土を離れては人は生きてはいけないのよ、という思い、やるせなさがすごい。(バブル期のネギ畑の恨み。。。)
    土地問題についての議論がすごく自由。日本人は海外に畑を買ったつもりで生きていけば良いとか。(全然私読んだことないのだけど、大前研一ってたしかに面白かったのでしょうね。)

    宮崎駿がもののけ姫撮影中に対談してるのが面白い。(土地問題話してたのは主にその回じゃないけど。)ちょんまげは嫌だったからアイヌ、、、

  • 大前研一と宮崎駿との対談はとても楽しく読めた。
    それにしても、最後の対談の1週間後に司馬遼太郎は亡くなったんだなぁー。
    直前までぴんぴんしていたのに。合掌。

  • 2013.11.29 読了

  • 土地については考えさせられたなぁ。
    もうちょいこういう系の本読もう。

  • 6人の方との対談集。宮崎監督はふたりめ☆

  • 司馬遼太郎さんの対談本。
    期待していた、ほどではなかった。司馬さんの豊富な知識が炸裂しつつも、考え方に共感できなかったのが原因かも。
    さはさりながら、それぞれの対談においてなるほどなと思うところはあった。大前さんとの対談の中での、日本の会社が国際化するときの壁(醤油の匂いがなくなったら脱水症状を起こす)とか、トビさんとの対談の中での反韓意識(集団をなすためには他者を尊敬もしくは蔑視しなければならない)とか、なるほどなというか、なんとなくは分かっていたことを改めてはっきり知覚して腑に落ちるという感じ。
    また、武村さんとの対談で、文明と文化の比較をしているのは非常に興味深かった。文明は機能的で、文化は不合理なものだが、文明の機能性だけが先行すると人間の住む社会ではなくなると。なるほどねぇ。

  • 土地問題での日本への悲観など

  • 古い時代だが、その後日本の辿った道を少し言い当ててる。
    土地の問題について語る本も読んで見たい。

  • 日本の現状に強い危機感を抱く司馬遼太郎が、
    土地問題、国際化、精神風土、文明と自然、異国などをテーマに6人の論客と語り合う。
    (本書)

    俺の感想としては、ちょ〜っと期待しすぎたかなーって感じ。
    もっと抽象的なことを結論じみて言ってんのかと、思いきや、けっこー現実的なことをあやふやに言ってる気もする。
    と、いうのは言いすぎか・・。

    ま、そうだとしてもそれなりの価値はあるのでは。
    ちなみに6人の論客の中に、
    大前研一、宮崎駿もいる。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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