吉本興業女マネージャー奮戦記そんなアホな (朝日文庫 お 43-1)
- 朝日新聞出版 (1999年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022641977
感想・レビュー・書評
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講師コンテスト仕掛け人(?)の若かりし日の奮戦記。濃い日々だった。
・まだ、木村も若い頃、番組の本番前に木村あてに電話がかかってきたんや。
わしは、その時、勘でわしのことやと思った。
それで、木村に『何の電話や?」と尋ねたんや。
そしたらあいつ『なんでもないです。僕への仕事の電話です』と答えよった。
そして、本番が終わった時に『さっきはすみませんでした。実はさっきの電話、横山さん(横山やすし)のおかあさんが亡くなられたという電話でした。わたしの勝手な判断で隠させていただきました』と言いよった。
死んでしまったものはしゃあない。本番前にわざわざ言う必要ないわな。あいつはすごくシビアな判断で自分の仕事とわしを守りよった。
わしは、あの時、あいつはできる、と思ったんや」
>//>結果を見通す力。
僕の場合、基本的に可能性が広がる方向に考えてしまって苦手だ。ふと思い出したのが、ベイビーステップというテニス少年の漫画(面白い)。
主人公は細かく対戦相手のデータをノートに取る。
どこを観察するのか聞かれて、
“まずプレースタイルを見てその次に各ショットの特徴かな…。
例えばサーブだったらリズムや癖の他にも得意と苦手を知っておきたいんだ。
だから球種とコースをできるだけ見て書いておいて
後で検証したりイメージしやすくなるようにしてる。
特にセカンドサーブは誰だって安全重視だから得意な球種とコースが出やすい所だよね。
スタイルと各ショットの特徴を掴んだら、その人の特徴も知っておきたい。
例えばブレイクされそうなピンチの時。間をとるのか、急ぐのか、強気でいくか、弱気になるか。そういう時、サーブの球威、コースはどう変化するのか。”
と答える。
この下りを読んで、ああ、個性を見極める人はこういう興味の持ち方をしているんだ、と腑に落ちた。
人の判断に興味を持って観察し、それを繰り返しているので、どこに注目したら良いかの型を持っている。
僕にはあまり無い特性で、個性を判断する鋭い型を持っている人に憧れるのだが、そういう人はそもそもその前に好奇心がそちらに向いていて、情報を大量に集めているんだ。
―閑話休題
さて、横山やすしさん(きよしさんとのコンビ)を売り出した敏腕マネージャーだった木村氏が横山さんの個性を見て判断したのか、結果を見通して判断したのか分からない。
でも多分、何があると結果はこうなる、また可能性があると興味を持っていつも考えている人が、結果を見通すのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読んだ
吉本の元マネージャー松岡由里子さんの自伝。
横山やすしさんのマネージャーとして従事し、横山さんをビンタした
唯一のマネージャー
ダウンタウンは同期くらいナイナイは年下。
自分の読みたかった世代の芸人さんはあまり出て来なかったけど
予想とは違う方向に面白かった
当時ほとんどいなかった吉本の女子マネージャーが入社から
どのように立ちまわったか新たなジャンルの先輩社員講話