句あれば楽あり (朝日文庫)

  • 朝日新聞社 (2000年7月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784022642356

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  • 長寿ラジオ番組「小沢昭一の小沢昭一的こゝろ」でおなじみ、俳優の小沢昭一は俳人でもある(ああ、なんてヤヤコシイ文章だ)。本書は彼が参加している「やなぎ句会」の活動や句作への思いを語る、「俳句エッセイ」である。
    俳句を読むのは好きだが、私ごときに巧拙が分かる訳ではない。好きか嫌いかがあるだけである。気に入った句は覚えていて、相応しい状況下で思い出したりして楽しむ。そういったなまくら読者には、小沢氏の句というのは実に居心地がよく口ずさみやすいのだ。「見なけりゃ作っちゃいけませんか(想像の情景でも句にできる)」と言った久保田万太郎に強く共感している同氏ではあるが、自身の句は地に足が付いている。表現する対象が架空か現実かという区切りではない。読者がその五七五を読んで共感したり、納得したりできるかということだ。生活の中で実感できるだけの確かさが込められている。例え自分が経験していなくても、なるほどねと思える小さな世界がある。重要なのは説得力なのだ。
    センスもユーモアも高名な句友もある。広く評価もされている。慢心しても責めようがない。しかし、彼は実に勉強熱心だ。一番勉強になると言って入門書を多く読み、あちこちに足を運び、よく人の話を聞く。一日一句を心掛け、「どしどし書きどしどし捨てる」ことで良い物を残そうとする姿勢は、写真でも見習うべきところだろう。もってお手本とさせていただきたい。

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著者プロフィール

1929年、東京に生まれる。俳優。新劇・映画・テレビ・ラジオで幅広く活躍。民衆芸能研究にも力を注ぎ、それぞれの分野で数々の賞を受賞。著書に『ものがたり 芸能と社会』『放浪芸雑録』(以上、白水社)『小沢昭一──百景』(全6巻、晶文社)『俳句で綴る変哲半生記』(岩波書店)など、CDに『夢は今もめぐりて──小沢昭一がうたう童謡』(ビクター)『唸る、語る、歌う、小沢昭一的こころ』(コロムビア)など、著作多数。2012年、逝去。

「2013年 『芸能入門・考 芸に生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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