内乱の予感 (朝日文庫)

  • 朝日新聞社 (2000年9月14日発売)
3.47
  • (3)
  • (3)
  • (13)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 49
感想 : 3
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784022642493

みんなの感想まとめ

物語は、秘密結社「千年王国」のエージェントが、組織の命令に疑問を持ち、反抗を試みる過程を描いています。サスペンスの要素を持ちながらも、作者は社会的な視点を巧みに織り交ぜ、日本の戦後の天皇制や保守主義者...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  あらゆる責任を曖昧にし、天皇のもとでの一体的な共同体の継続を絶対目標とする秘密結社「千年王国」のエージェントだった男が、「反日」的な言動をメディアでくり返す「ヒコクミン」の抹殺を命じる組織のあり方に疑問を持ち、組織への抵抗を企てる物語。最後の展開にはいささか拍子抜けしたが、戦後の天皇制護持と保守主義者の暗躍をガチの陰謀論として描いてみせたところがかえって新鮮に感じられた。『無限カノン』三部作よりもはるかに、戦後の天皇制を支えた心性を捉えることができているのではないか。
     2010年代以降、日本会議や統一教会と政界・経済界との密接な関わりが明らかになるにつれ、島田が提出したイメージはそれほど的を外していなかったのでは? と感じてしまった。

  • 内乱の予感 島田雅彦 朝日新聞社

    読んだのはハードカバーだけれど
    内容は同じだろう
    見た目にはサスペンス物だけれど
    作者の頭には社会派的な映像が
    流れていたのでは無いだろうか?
    グローバリストとナチュラリストの
    戦いの狭間に陥り
    結局元の木阿弥どころか
    より厳しい悪循環に巻き込まれて行く
    終わりのない現実にパッピーエンドはないらしい

  • 寿司職人ジャック・アマノは「千年王国」の殺し屋だった.任務に疑問を抱いた彼の冒険.日本という国の奇妙な論理構造をうまくエンターテインメントに昇華させている.無限カノンにつながるテーマでもある.こういう小説ってなかなかないような.

全3件中 1 - 3件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

作家

「2018年 『現代作家アーカイヴ3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

島田雅彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×