Q&Aこころの子育て―誕生から思春期までの48章 (朝日文庫)

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  • 朝日新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022642776

感想・レビュー・書評

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  • 本書に掲載されている未熟な、時には愚かともいうべき質問の数々。自分も身に覚えがあるもの、身につまされるものばかり。河合隼雄が、まるで池の主の大ナマズのように、どっしりと質問に答えてくれています。
    本書に一貫して見え隠れしているのは、「親が本気で生きないでどうする!」という、ただその一喝。

  • 臨床心理士の方とお話していて、子育てについてわからない…と嘆く私に、読書が好きなら読んでみたら…と何気に薦められた。白か黒かで生きてきた
    私に、グレーを教えてくれた。

  • ・結婚相手として近い杭との間に網を張った人は楽だが、魚の収穫は少ない。遠い杭との間に網を張った人は、網を張るのには苦労するが、張ってしまえば魚の収穫は多い。似た者同士で近くの杭と網を張るか、違うところ、対立するところに魅力を感じて、遠い杭との間に網を張ろうとするかは、その人の運命としかいいようがない。

    ・親の経験には、絶対子どもよりも上のことがあるんです。子どもが「うん、なるほど」と納得する事があるはずです。絶対にあります。それを探さなければならない。それなのに、親はついついお金で換算したり、一般的評価に頼って物を言おうとするから、子どもはすごく腹が立つわけです。

  • 河合隼雄の生前には僕は彼の本をほとんど読んでいない。フロイト、ユングという心理学の大家の流れに違和感を感じていたというのが大きな理由だろう。死後、その語り口を見るにつけ、もったいないことをしたなあ、と反省する。

    河合隼雄のよさはその「語り口」にある。口調こそが大切なのである。ここでも、思春期までの子育てのアドバイスであるが、そこには「専門家の」偉そうな押し付けはない。いや、「ニセの専門家は、すぐえらそうに、あれをせよ、これをしなさいと言うからすぐにわかります」(175ページ)と一刀両断である。子育てや発達心理学のようなエビデンス希薄な領域において「断言」することがいかにプロフェッショナルな倫理や自分の専門領域のプライドからかけ離れていることなのか、心底理解されているのだと思う。

    ニセの専門家は本当に多い。彼らの語り口は常に断言口調である。これはよい、これはだめとさしたる根拠もなく断言する。そこからこぼれおちた人間には冷淡である。本当の専門家はアノマリーも許容できるものなのに(ある程度は)。「ほんとうの専門家なら「心配しないように」と言ってくれると思います。ニセの専門家というか、「平均と違うからあなたのところは問題だ」と言う人もいるので困るんですが。ちゃんとした人なら、「これぐらいのズレは大丈夫です」と言ってくれると思います」(97ページ)。

    このくらいのズレなら大丈夫、と毅然といえるのが本物の専門家なのだと僕も思う。ズレを一切許容しないのは、知識の深みが足りず、カテゴリーで善悪を断罪するしかできない「ニセもの」なのである。

  • 「子育て」に関しての視野が広がります。

    表層的なスローガンではなく、"実践”する上で何が大切なのか。
    凝り固まりがちな大人の頭に、気づきと反省と知恵を与えてくれます。

  • 河合隼雄さんの知ったきっかけになった本。最初の問答から体に激震が走った。それは、

    「豊かな時代なのに、なぜいろいろ問題が起きるのですか。」と言う問いに、
    「みんながこころを使うことを忘れているからです。」というこたえ。

    改めてこころの在り方を自問自答させてくれたきっかけになりました。

  • 優しく温かく厳しく心に響く。
    この方の言うことは信じられる。
    迷うたびに読み返して自分の心に入れたい。

  • 心に響く言葉の数々。
    日々、育児追われ大切な核はちゃんとブレない様に忘れない様に手帳に記していつでも見返せる様にしている位、出会えて良かった本当です。

  • ブクログでとても評価が高かった本。著者の河合隼雄氏は京大卒の心理学者。何か名前聞いたことある。

    感想。ちょっと求めていた本と違う。人生相談、お悩み相談的な語り口調で進んでいくのはまあ良しとして、内容も悩みすぎてもしょうがないよと言わんばかりの人生相談チックなもの。事実、悩みすぎてもしょうがないのだろう。でもそれがわかった上で何かヒントを求めていたので、外れた感がある。背表紙に「もう細かいところで悩まなくてもいいと、こころがほっと楽になる一冊」と記載のある通りの内容。

    備忘録。
    ・子育てに正しい答えなどない。最近は機械的に考えすぎ。
    ・原因探しが好きで、うまくいかない原因が分かればすべて解決した気になる人が多いが、そこからどうするか、を考えなければなにも変わらない。
    ・父親が怒らないから母親が怒る、母親が怒るから父親が母性を発揮する。母親が口うるさくなるのは父親がサボっている証拠。
    ・でも、父親がバシッというのは大変。仕事ではバシッと言えない事ばかり。仕事で堪えて、家でバシッというのは難しい。
    ・子供に手だし口出しする前に、5秒だけ待ってみよう。いろんな発見がある。

  • 『こころの処方箋』の子育て版、のようなもの。

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プロフィール

河合 隼雄(かわい はやお)
1928年6月23日 - 2007年7月19日
兵庫県多紀郡篠山町(現・篠山市)出身。京都大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。文化功労者。元文化庁長官。1952年京都大学理学部数学科卒業後、京都大学大学院で心理学を学びつつ、数学の高校教諭を兼業した。
天理大学で助教授時代にユング研究所に滞在し、ユング派分析家の資格を取得。日本における分析心理学の普及と実践に邁進。箱庭療法導入者としても知られる。欧米の心理療法を日本文化に根ざす仕方で導入を試みており、日本論・日本文化論の著作も多い。
主な受賞歴に、1982年『昔話と日本人の心』で大佛次郎賞、1988年『明恵 夢を生きる』で新潮学芸賞、1992年日本心理臨床学会賞受賞、1996年NHK放送文化賞をそれぞれ受賞。1995年紫綬褒章、1998年朝日賞、2000年文化功労者顕彰。
なお2012年に一般財団法人河合隼雄財団が設立されており、そこで本人の名を冠した「河合隼雄物語賞・学芸賞」が設けられている。

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