- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022642844
感想・レビュー・書評
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小心者で臆病な家康。家臣に振り回され信長に振り回される。三奉行に少し焦点を当てているのかと期待したが後半は登場回数も減って残念。
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池宮作品は好きだが、それほど新しい描き方とは感じなかった。下巻に期待。
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辛抱強く用心深い、律儀な信長の同盟者。これが従来の家康の前半生のイメージ。それを覆し、この本では本来の臆病な小心さを家臣に見透かされ、家臣の欲に振り回される凡庸な大名として新しい家康像を描いてます。
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ふらりと寄った古本屋で発見、同じ著者の「本能寺」も「島津奔る」も面白かったのですぐさま購入。
天下人徳川家康を、臆病、小心という見地から書いた小説。
家康というと努力の人とか、あと本によっては腹黒い野心家とかそういうイメージもあると思うのですが、臆病すぎて全ての行動が保身のため、と言う書き方は自分にとって斬新でした。だって狸親父とか言うとふてぶてしそうだし。
そしてそんな家康と、彼を愛する欲の皮の突っ張った家臣団との距離感も絶妙です。素敵。 -
面白い。池宮彰一郎ってこんなに面白かったんだ。テンポがいいし。
家臣がもっと強欲な方が面白くて、もうちょっとえぐく書いたほうがいいと思うけど、逃げまくる家康っていいな。
山岡荘八とか隆慶一郎とかかなり意識しているというかちょっとパロディっぽくなっていて、そこが家康ファンにはうれしい。 -
上下巻