- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022643063
感想・レビュー・書評
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『100万回生きたねこ』すら読んだことが無いけど川上弘美の書評を読んで購入。
エッセイはあまりぴんとこなかったが、森茉莉や太宰評は辛辣で面白かった。
2022-26詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
佐野洋子のエッセイの中で1番すき。お花を生ける手の話しに深くうなずく。本当にそうよね。だから私の料理はなんだかね。
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914.6
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佐野洋子の作品は、一貫して手厳しい。
こちらが甘ったれた気持ちでページをめくると、べたべたするないとピシャリと突っぱねられる。
優しい言葉なんかかけてくれない。そこがいい。
自分をよく見せたい、と思ってると思われるのが恥ずかしい、と自意識がこんがらがり、無駄に気位の高い女性作家は多く、妙に捌けた文章のエッセイはなんだかスカスカしていて味気ない。
佐野洋子は傲慢に自意識を貫く。言い切った口調で文章を綴る。
とにかく歯が立たないくらい堅い、優しくない文章なのに、何度もページを開いて叩きのめされに行ってしまうから不思議だ。 -
相変わらず素敵な佐野さんだけども、
なんだか本としてのまとまりがないなあと思ってたら、
「バラけたものを一しょくたにするので本としてのまとまりは全然ないものばかりである」
「恥ずかしい恥ずかしい」
と書いている。別にこの本のことをだけ指しているのではないのだろうけど。
河合隼雄さん、太宰治、装丁に触れていてうれしい。 -
相変わらずバッサバッサと辛らつに的確に面白く世の中を斬っていらっしゃる。
笑ったり、しんみりしたり。
母に貸したら、私以上に気に入ってました。 -
2010年1月22日(金)、読了。
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絵本作家のおかしくて笑える〜どこか果敢で独特な味わいのあるエッセイ集。
2000年発行。
引き揚げ者なので、重箱が欲しかったのだが、葵の紋の入った豪華な重箱を古道具屋で見つけ、結局買わずに逃げ帰った思い出とか。
森茉莉に憧れて怖い物見たさのように遠巻きにしている感覚とか。
太宰治は身体に応える、とか。 -
「100万回生きた猫」の作者のエッセイ。
うちの父より年上だけど、感覚が若い。