百年の恋 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞社
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本棚登録 : 202
レビュー : 52
  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022643162

作品紹介・あらすじ

梨香子は33歳のエリート銀行員。才色兼備の彼女が、ある日、年収200万円のオタクなライター・真一となぜか恋におちて、そして結婚-。ちっとも噛み合わない二人の結婚生活に、男と女の本音が垣間見える。いまどきカップルの恋愛・妊娠・子育てとは…てんやわんやの結婚騒動記。

感想・レビュー・書評

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  • 甲斐性なし男と身辺の面倒が一人で見られない女
    のドタバタ劇。
    かなり社会性を持ったテーマの話だけど、
    それ以上に
    主人公に共感しまくってしまった。

    妊娠した妻に
    「あれは、あの女は、卵を持ったエイリアンだ」
    と言った場面にニヤリ。

  • 「女なんて、やっちまえばこっちのもの」ということばで、
    結婚生活のあらゆる艱難辛苦にたえる
    年収200万円のフリーライター 真クンの物語。

    結婚ホラー小説というべきなのか?
    篠田節子にしてみれば、結婚をホラー小説に仕上げるのも、
    簡単なんだろう。

    「女なんて、やっちまえばこっちのもの」
    ということばは、
    男性の作家で書くことができない禁句かもしれない・・
    まあ、官能小説などは、そのことがテーマであるものもあるが
    女性作家が、さらりと書けば、
    その裏があることは確かだ。

    東大理学部卒、MBA取得、信託銀行の超パワーエリートウーマン
    その上、すらりとした美人と来ている
    企業と社会では、まったく完璧に近いが・・・

    実際結婚をはじめると・・・
    「こっちのもの」になったはずのものが、
    想像とはちがう、
    料理ができない、包丁がない・・
    かたずけることができない、
    汚いパンツはほうりだし・・・洗濯もしない。

    会社でトラブルが起こると・・・
    夜叉のような顔で帰ってくる・・
    そこから始まるヒステリックな行動・・
    便器さえもたたき割る怒り
    コップごと投げつけられる紅茶・・・
    それでもたえる真クン・・・

    何で、結婚したのかという後悔が、繰り返される・・・
    そして、妊娠、・・・
    それは自分の子供なのかと疑ってしまう・・・

    男と女がいて、一緒に生活をする 
    結婚ということが、やはり「ホラー」なんだと
    妙に納得する自分がいる・・・

  • ええと、かなり前の本であるのでそこらへん加味して。
    とは言え、どっちもどっちな夫婦。
    子供が出来れば誰かが面倒を見なければいけないんだよー
    と言いたくなるこの認識の甘さ。
    なんともはや。

  • エリート銀行員の才色兼備な女性と年収200万の男性が結婚し、生活を送っていくストーリー。コメディチックでとても面白かった。仕事は完璧にこなして容姿も満点なのに家では我がまま&家事はちっとも出来ない奥さん。いるいるこういう女性、と共感しつつも、いや他人事じゃない。自分もこうならないようにしなければと冷や汗。それにしてもここまでこき使われるご主人かわいそ過ぎる・・・笑。次にどんな展開が待っているのかハラハラどきどき、笑いながら最後まで一気に読み進めるオススメな一冊。

  • 2012年5月31日読了。「三低」とバカにされるオタクライター・真一は取材で出会った年収4倍の美女に一目ぼれしとんとん拍子に結婚となるが、人並みはずれた彼女の生活力のなさ・気性の激しさに振り回されるばかりで・・・。言いたいことを何でもボンボン言う女性に男は弱いよねえ。「今度こそ別れてやる」と何度も決意する真一の気持ちにはいたく共感するが、中盤で秋山女史がぶちまけるとおりそもそも男と女は社会的にも肉体的にも平等ではないわけで、「俺がこんなにやってあげているのに」なんて愚痴は身の程知らずもいいところ、ってことか・・・。梨香子がなぜ真一に惚れたのか?など彼女側の視点が欠落していたり、小説っぽくないというかイベントの発生タイミングがやけに淡々としているのは、育児エッセイ小説を試みた名残り?重松清の後書きはなかなか指摘が鋭い。

  • 東大出の才色兼備なエリート妻を射止めたのは年収に200万の3低オタクライター。タイトルからして感動の熱愛ストーリーかと思いきや、これ、、、ヒロインも酷いが主人公酷いな。でも表現が過ぎるがこれが本音なのかも。

  • 一気読み。
    おもしろくて、途中でやめられなかった。
    育児は大変とは聞いていたけれど、ここまでとは…
    ちょうど今、育児中の自分の友人(女性)の姿が
    何度も思い浮かび、
    その大変さを初めて知りました。

    篠田さんの長編小説は、主人公の人間性の描写が
    いつもリアル。この本の主人公も、すごく素直だけど、
    すごく曲がったところがあって、そこが本人だけは
    全く自覚できていないという所まで、
    第三者の目で描かれている。
    年齢からくる視野の狭さも、生まれ育ちで培われた
    性格も、最後まで徹底して描き通してある。
    面白いです。

  • 2010.12.12 (122) 出張用に借りる。読んだことがある様な気がしつつ借りるが、NHKのドラマでチョつと見たことがあったのだった。調べると川原亜矢子、筒井道隆であったが、梨香子はいいが、筒井君が真一は完全にミスマッチ。容疑者Xが堤真一のようなミスマッチ。小説は面白かった。もう少しハートをウォーミングな方が良かった。

  • 篠田節子さんの本はあまり手にしないのだけど、
    読み始めると夢中になって読んでしまう...。
    ドラマになっていたので、ストーリーは少しだけ知っていたが
    嫁の性格がこんなに強烈だとは...。w
    旦那さんもウジウジしてるし、すぐ勘違いしちゃうし...
    見た目はちぐはぐでも、なんだかんだお似合いな夫婦なんだなと思いました。
    続編もあったらいいのにな。
    もしくは旦那さん目線の作品なんで、奥さん目線の話でもおもしろいかも。

  • 「女たちのジハード」がおもしろかったので続けて読んだ篠田さんの本。リアリティがなさすぎて全然おもしろくありません。信託銀行に勤める東大卒のエリート美女と年収二百万の翻訳家が出会ってすぐに結婚。33歳で年10回以上海外出張するエリート美女の年収は800万(33で800万って、エリートなのに少ないんじゃないの?)。翻訳家はグァムでセスナの免許を取得。知り合いの社長にセスナを借りてデートに誘う。全くリアリティがありません...序盤で嫌になってしまいました。

    「女たちのジハード」も後半からリアリテイがなくなってはいきますが、でもそれなりに現実感はありおもしろかったです。これは何か薄っぺら過ぎる。「女たちのジハード」は1997年の作品。これは2000年の作品。退化しているのでしょうか?

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プロフィール

1955年、東京都生まれ。90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。97年『ゴサインタン‐神の座‐』で山本周五郎賞、『女たちのジハード』で直木賞、2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞、11年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞、15年『インドクリスタル』で中央公論文芸賞を受賞。ほかの著書に『夏の災厄』『美神解体』『静かな黄昏の国』『純愛小説』『長女たち』『冬の光』『竜と流木』など多数。

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