- 本 ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022643247
感想・レビュー・書評
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朝日新聞での連載が平成9-10年。20年先の“あって欲しくない”予測だったそうだが、一向に実のある改革をせず、なんとなくジリ貧な所、見事に当たってしまったようだ。堺屋氏は’19年に逝去。自分の目でみた平成30年をどう思ったのであろうか。
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/721439 -
小説としての面白さは殆ど無し、予測もあまり面白みがない、ただ、多少異なる点があったとしても、「何もしなかった日本」が平成30年をとっくに過ぎた令和4年の今でも当たっている事は間違いありません。
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かなり前に読んだ本ですが、将来をよく予測された内容だと思います。
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今週月曜日(2019.4.1)にとうとう新元号が発表されましたね、1130からの発表、仕事中でしたがYutubeで見てしまいました。「令和」と聞いてしっくりこないのは、平成の発表があった時も同じだったように思います。
さて、平成6年頃に単行本で、通産省官僚・経済企画庁長官も務めたこともある、堺屋太一によって書かれた経済予測小節です。社会人になって数年ほど経過したころに、平成30年にもなると、日本はこうなって(衰退して)しまうのか、と思いながら読みましたが、まだまだ先のことで、他人事のように思って読んだのを覚えています。
あれから20年以上経って、気づいてみれば、平成30年は終わってしまい、今は平成31年、来月には令和元年です。
この本で予測されているような、円安(特に、中国や韓国通貨に対して)3倍以上のインフレ(日本通貨の価値の低下)は起きていませんが、ハイブリッド車・デジタル家電・スマホ・インターネットの普及は、書かれている通りですね。但し、カラオケから進化した「パソエン」が普及していないのは個人的に残念でしたが。
この本を初めて読んだ時にはイメージできなかった時代を生きている今、日本を改革する方向性を考えてみる良い機会を得たと思いました。
以下は気になったポイントです。
・日本の自動車業界は、競争力がなくなるのではなく、競争がなくなりそう、外国で造った車を日本で売り、日本で造った車を外国へ輸出している(p57、63)
・1ドル360円、1元60円くらいになると、外国からみた日本企業はとても安く見えるので、円安になっても日本の自動車産業はかつての盛況はとりもどせない(p71)
・夢を見た末に失望するほうが、夢のない予定通りを生きるより幸せだと考える(p135)
・明治維新から太平洋戦争までの74年間と、終戦から今日(平成30年)は、結構似ている(p149)
・本来は執行機関の行政官庁が政府の意思決定機関のように振舞っている、逆に意思決定機能を発揮すべき国会と内閣が、行政官庁の下請け手続き屋に成り下がっている(p219)
・地方発のニュースは、事件・事故・スポーツ・伝統行事に絞るのは、東京にはない物珍しいもの(p329)
・地域サービス型商店街の要は、八百屋・魚屋・肉屋、このどれかが欠けると町全体の売り上げが二割近く減る(p323)
・落ち葉は週2回、区の清掃車が集めて、ゴミ発電の燃料にするが、うまくいくのは晴天続きの場合で、雨で流れて下水に入って腐敗すると、メタンガスを発生する(p355)
・優料ブロードバンドで問題を送り、通信サービスを賞品に出すクイズということで、賭博性を回避している(p397)
2019年4月6日作成 -
父の本だった気がする。気づけば今年は平成30年だ。答え合わせの為に再読したい。
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ちょうど今から14年前に書かれた小説。
今年、平成30年。
今だからこそ読む価値があると思う。
先見性のある内容… 今でも何もできていない日本。
さあ、今夜から下巻。 -
レビューは下巻に。
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仕事で平成30年を想定しなければならないことがあり、その関連でこの小説を思い出した。初版は平成16年で、そんなに昔ではないが、未来予想としてはだいぶずれている気がする。筆者お気に入りの「パーソナル・エンターテイメント」(パソエン)なんて、恥ずかしすぎる設定で読んでて困った。文学性はゼロ。近未来について、居酒屋でしゃべってることの延長という程度。退屈。
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未来予測本。
登場人物が戦国時代風の装いなのが笑える。
著者プロフィール
堺屋太一の作品





