「人間復興」の経済を目指して (朝日文庫)

  • 朝日新聞社
3.50
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 22
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022643353

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 経済学者の内橋氏と、経済小説の先駆者である城山氏の対談。
    「現代の経済において、人間は搾取の対象ですらなくなった。もはや人間は排除の対象である」と内橋氏は警鐘を鳴らす。
    カネやモノがヒト以上の位置を占め、失業者、不安定な非正規雇用が増える。市場原理による自由競争経済を否定。
    代案として、働くことと生活することの一致する社会。食糧・エネルギー・医療の自給ができる地域経済の復興を主張する。

    内橋氏の言うように、人間の労働力をコストとしか見ない会社が多いような気がする。以前読んだ、『誰のための改革か』と内容が重なる部分もあり、より理解を深められたと思う。

  • 分類=共生経済。04年10月(02年4月初出)。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1927年、名古屋市生まれ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎える。57年『輸出』で文學界新人賞、59年『総会屋錦城』で直木賞を受賞。日本における経済小説の先駆者といわれる。『落日燃ゆ』『官僚たちの夏』『小説日本銀行』など著書多数。2007年永眠。

「2021年 『辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

城山三郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×