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- Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022643674
感想・レビュー・書評
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105円購入2013-11-22
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90年代後半のエッセー集。生命科学の他、能、飼い犬、途上国への旅、交友、生い立ち、キノコなど主題はさまざま。著者の幅広い興味・教養が伺われるが、いまいち食い足りない感があるので、専門に近い著書を読みたい。
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独酌余滴 (朝日文庫)
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この人の書くものには匂いや色がある。
「ここに集めたのは、軽い酩酊の中で考えた余滴」
と著者本人が言うように、短い文章を集めたもの。
考えさせられる部分はたくさんあったが、「町の記憶」について書かれたところを引用しておこう。著者が日暮里の辺りをうろついているころ、こんなことを考えたらしい。
「どんなに懐かしくても、田舎育ちの私が以前に見たはずはない。私の記憶にないはずなのに懐かしさを呼び起こすのはなぜだろうか。」
こういうことは私にも稀にある。それに対してこう説く。
「それは、町自身が記憶というものを持っているからである。・・・中略・・・私たちは、町自身がためこんだ記憶をのぞき込んで、その懐かしさに共鳴しているのだ」
うーん良い文章。
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