サブカルチャー文学論 (朝日文庫)

  • 朝日新聞社 (2007年2月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (760ページ) / ISBN・EAN: 9784022643902

みんなの感想まとめ

文学とサブカルチャーの境界を探求する本書は、村上春樹や大江健三郎などの著名作家を新たな視点で読み解き、彼らの作品が持つ深い意味を探ります。著者は、文学の虚構性についての自覚的なアプローチを通じて、各作...

感想・レビュー・書評

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  • 本書を読んだだけで、ぜんぜん読んだことのない江藤敦とか石原慎太郎についてとても詳しくなった気がします。(^^;
    日本文学って「自分」について深く書かなければならなかったのね、昔は。(^^;
    比較されている「本筋の」日本文学についても、知識を仕入れることができるので、お得な本ですね。(^^

  • 論壇女子部ブックフェア第二弾@ヨドバシAKIBA店で搬入しようとする
    ものの絶版(!??)となってしまったらしく、ここでレビューさせていた
    だきます。

    私は、信頼している先輩夫婦のおうちで文学談義をするのが好きです。
    というのも、年上の気のおけない友人の前では、頭よさげなことを言わ
    なきゃなんて肩肘張る必要もなく、リラックスして素直に議論ができるから。

    なのでその場では、私が村上春樹作品が好きなのは、「主人公は確かに
    色々と大変かもしれんが、働いてもないのに特に金に困らず、ドーナツ
    をのんびり齧ったり、羊を探したりって余裕があるのがとにかく羨まし
    いんです!! 大人にとってのメルヘン装置なんです!!」なんて言えちゃ
    います。そんな恥も外聞もない本音から始まる、文学談義もあるのでは
    なかろうか・・・。

    そんなレベルとは段違いではあるれど、本書での大塚英志の
    日本文学への問いの立て方は非常に面白い。
    具体的には以下!!!

    「村上春樹はなぜ「謎本」を誘発するのか」
    「吉本ばななと記号的な日本語による小説の可能性」
    「幻冬舎文学論(あるいは天に唾する小説のあったはずの可能性)」
    「山田詠美とライナスの毛布」
    「石原慎太郎と『見るなの禁止』」

    どうすか!!面白そうでしょ?
    ハイカルチャーと言われる場所では語ることすら憚れそうな
    みんなが知っている文学を「そうそれ、気になってた!!」的な
    屈託のない問いを徹底的に、圧倒的な筆致でもってぶつけることで
    文学のサブカル化という問題意識を持っていた江藤淳に匹敵する
    すさまじい文学評論になっています。

    それにしても笑える位、ぶ厚いこの本。
    内田樹さんの言葉をお借りするのなら、本書は
    「バランスが良く、バランスの悪い」
    (内田さんは最高に愛すべき状態とおっしゃってます)
    本だと呼べるのではないでしょうか!

  •  2009.5.27-7.4.

  • 江藤淳による「文学とサブカルとの境界線」、すなわち、「虚構性に対して自覚的であるか?」を一貫した準拠枠組みとして、村上春樹、山田詠美、石原慎太郎、三島由紀夫、大江健三郎らを読み解いていく。けれど、ただ単純にその枠組みを当てはめるのではなく、それぞれおもしろい切り口から語られている。ただし、いかんせん長くて冗長。

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著者プロフィール

大塚 英志(おおつか・えいじ):1958年生まれ。まんが原作者、批評家。国際日本文化研究センター名誉教授。本書に関連する著書として『怪談前後』『「捨て子」たちの民俗学』(KADOKAWA)、『公民の民俗学』(作品社)、編著に『柳田國男 山人論集成』(角川ソフィア文庫)、『接続する柳田國男』(水声社)など。また、文学者時代の柳田國男と田山花袋を描くまんが原作『恋する民俗学者』(KADOKAWA)がある。

「2026年 『「学問」の本筋 柳田國男と双極の民俗学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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