私は美人 (朝日文庫 さ 36-1)

著者 :
  • 朝日新聞社
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本棚登録 : 73
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022644077

感想・レビュー・書評

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  •  女性の立場から見た美人論だが、タイトルから推察できるように、客観的な美人と本人の思いとしての主観的美人との関係を様々な角度から分析?論じており、ゲーム理論のような世界を楽しく読んだ。美人のボトムアップ現象が起き、「よほどの超美人でない限り、ただの美人では食っていけない。美人という資質を与えられたら、それを元手に何かを始めないと神様に怒られる」正にタラントの譬えの時代だとは、確かに思い当たり、笑ってしまう。論理の遊びのような世界。「美人だということを自覚していないので、心まできれいな人」という過去の考えが、「美人だと自覚していないフリをする嫌な女」との評に今では変わっている!また「美人だが頭が悪い、性格が悪い」ではなく、「美人だからこそ、伸び伸び育って性格も、能力も良くなる」時代!難しい時代だが、面白い時代だと思う。
    章の目次だけでもその面白さは解って推し量られる!「美人を自覚するという罪、冠婚葬祭美人、ヤンキー美人、所属美人(スッチー、女子アナ、そして人妻等)、機能性美人、お商売美人、田舎じゃ美人、ミスコン美人、良く見りゃ美人、元美人、女形美人、メガネ美人、人妻美人、政界美人、全裸美人、パーツ美人、外人美人、老人美人、女優美人、知的美人」。目次にはアスリート美人は出てこないが、もちろんスポーツ系の美人が増えたことはしっかり書いている。五輪選手たちを見ていても痛感することだ。どの章も「さもありなむ」と頷ける主張ばかりだった。しかし、著者は女性の立場とはいえ、ここまで明け透けに「美人」「ブス」などの言葉を使って良いのか!?と思う面は正直なところあった。「日本海側美人一県ごと説の考察の旅」などはその最たるところ。

  • 東北美人調査が面白かった。美人も多種多様で時に武器なり。だって周りの対応が違うもの!

  • おもしろい。私が特におもしとかったのは、付録の、日本海側美人1県おき説。本当に、その県に赴いているのがすごく面白い。やはり秋田は美人が多いのだなぁ。運動会に入っていって「経産婦ばかり」とか言ってるのとか、ほんとプププーって笑わせてもらった。こういう「女からみた女」だとかそういうテーマで酒井さんにはこれからもどんどんエッセイをかいていっていただきたい。

  • ◇いじわる感ー!
    ◆昔美人だった人と今美人の人の境目は?
     誰でも少しは美人な面があると思っている!

  • みなさんは、美人になりたいですか?
    私は、美人になりたいです。それはたぶん、『赤毛のアン』の中で主人公が「鏡をみたときにキレイなものが映っていて欲しい」と願う気持ちにとても近いものです。モテたいからといった理由じゃなく(誰かのためじゃなく)、おそらく自分自身のために私は美人になりたいのです。
    『負け犬の遠吠え』の酒井順子さんが書くこのエッセイは、美人とはどういうものであるのか=世間はどういう人を美人と見なすのかについて鋭くもユーモアたっぷりに切り込んでいます。納得したり、お腹を抱えて笑ったり、深く気付かされたり、興味の尽きない一冊です。
    笑ったり、共感したり、考え込んだりしながら読み終わって、それでもやっぱり私は、美人になりたいのです。

  • 冠婚葬祭美人 とか
    昔は美人 とか
    よく見りゃ美人 とか
    カテゴリ分けが独特で鋭い。

  • 「29と30の間には」を読んでる最中にこれを買ったからこちらを読み始めてしまったという…
    「日本海側美人一県おき説」…太平洋側の県民だからとはいえ、全く自虐的に過ぎるヾ(´Д`;)ノぁゎゎ
    だって、ズバズバ言われるのは時として快感じゃないですか。
    変態だな、ツクヅク。

  • なかなか面白く読んじゃいました。酒井さんならではの分析がすばらしく、女ってここまでシビアに他人を観察しているんだなあと感心することしきりでした。美人論も面白いのですが、ここはひとつ、しばしば女性誌などで取り上げられる「女が嫌いな女」を酒井さんなりに料理した本を出してもらいたいと思います。

  • すご〜く、どうでもいいことを深く分析する、作者の観察力に脱帽!

    でも、本当はどうでもいいことじゃなくって、ずばり人間の真相の一部を突いてるんだなって気がします。

    最近、美人って多いなと思うけど、それは間違いなのかしら!?

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著者プロフィール

1966年東京都生まれ。高校在学中から雑誌にコラムを発表。立教大学社会学部観光学科卒業後、広告会社勤務を経て執筆専業となる。2004年『負け犬の遠吠え』で婦人公論文芸賞、講談社エッセイ賞をダブル受賞。『男尊女子』『子の無い人生』『女子と鉄道』『源氏姉妹』『枕草子REMIX』『an・anの嘘』『オリーブの罠』など、現代世相の分析から古典エッセイまで著書多数。

「2018年 『百年の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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