憂き世店 松前藩士物語 (朝日文庫 う 17-1)

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著者 : 宇江佐真理
  • 朝日新聞社 (2007年10月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022644183

憂き世店 松前藩士物語 (朝日文庫 う 17-1)の感想・レビュー・書評

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  • この小説家さんは人の一生を描くのが上手い。

    そして登場人物をあっさりと彼岸へ送ってしまう。

    でも、それもまた人生なんだろう。

  • 蝦夷松前藩の移封(お国替え)から帰封までの19年間の、
    浪人となった松前藩士の江戸での暮らしを書いた作品。

    長崎での交易などは、比較的華やかに作品にされるかと
    思うのですが、北国ものって、北国人の特性なのか
    あまり主張満々で作品になかなか上ってこない印象。
    そんな北国事情の歴史動向を下敷きにしながらも、
    本作品は江戸の裏店暮らしでまっとうに生きようとする
    下町の人らの関わり合いをえがいていて飽きません。

    結末としては、多少の無常観が尾を引きますが、
    終わりの数行の、現代にも通じる、
    長く生きてつらい思いをのみこみながら前に進んだ後に
    見える、ささやかともいえる暮らしややり取りに
    息づいていた人の情というものに生かされていたと
    気づかされるくだりは、目新しくないかもしれませんが、大切な灯火ともいえる考えだと思います。

  • O
    なんだろう。こういう家族もそこらじゅうにいたんだろうな、と。最初、なみの話から始まるが最後は総八郎で締め。いい話。

  • 幕末に近い江戸下町が舞台。主人公は、蝦夷松前藩の転封に伴い浪人となり、下町の裏店暮らしをする元藩士と妻。

    松前藩は、全国に数多くあった藩の中でもかなり特異な存在なのだなぁ。
    いやはや、なかなか興味深いモノがあります。

    旧領(蝦夷)への帰還を願う元藩士たちを描きつつも、多くの部分は筆者お得意の江戸下町人情噺。
    面白くないはずはない。

    しかし、エンディングがちょっと寂しかったなぁ・・・。

  • 江戸時代のリストラされた藩士が、裏店で貧乏生活をする話。妻が授かった子を流そうとする話は、涙無くては語れない。

  • 過去は過ぎ去ってしまうと美しさだけが残る。「今」がどんなに辛くてもそれが過去になると「もしかしたらあれが幸せだったのか」と思うことがないように生きていきたいと思った。

  • 一軒家から安アパートに移り住んで家族と暮らす。自分とおんなじことばかりで身につまされる。
    でもそこにこそ幸せがあるということもわかってほっとした。

  • ちょっと切なかったけど、長屋のみんなの人情に涙。

  • 鎖国体制が揺らぎ始めた江戸末期。
    浪人となった相田総八郎とその妻なみは江戸・神田三河町に移り住む。
    共に帰封をめざしながらの貧しくも温かい生活の中、なみは総八郎の子を身ごもるが・・・。
    裏店に生きる人々の悲哀を、丹念に情感たっぷりに描いた傑作長編時代小説。

    まるで私も同じ裏店で暮らしているような気になってしまいました。嬉しかったり、悲しかったり、切なかったり・・・
    そんな喜怒哀楽の一冊でした。

    2009.10.19読了

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