- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022644190
感想・レビュー・書評
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読破したと思ったらまだあった。新刊書棚で「こんなのあったっけ?」とつい手をのばしてしまった次第。
最初は本編のよりぬき版かと誤解したがどうもあちこちで書かれたシバさんの土地にまつわる文章を集めなおしたものらしいことが判明、しかも日本列島を北から順に並べてくれていて、好きなところからもしくは好きなところだけ読めるようになっていて親しみやすい。
また本編を読み返したくなってきた…。きちんとした本棚のある場所に引っ越そうなんて思ってもみたり。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
週刊朝日連載『街道をゆく』並行の短文を、司馬遼太郎のアラフォーから60代まで日本各地風土について郷土誌などに寄稿した短文を北から南の順で配列。薩会同盟を成し遂げた「高崎佐太郎」「会津人秋月悌次郎」は小説化も可。京都、奈良、大坂の章では、他では語られなかった「裕福な家であれば乳母を雇っただろうが、そうではなかったので養子に出された」など生い立ちが語られる。出雲ではなんと今も残る語り部に出会い、古事記のミコトたちの子孫と語るうちなんと大国主の子孫とも遭遇「出雲風土記にも載せず今も語り継がれている秘事がある」日本の古さを実感
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ずっと読みたかった「生きている出雲王朝」が読めてよかった。
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とにかく脇道に逸れて行く話を、ぐーっとまとめて結論に持っていく、つまり計算づくで脇道に逸れて行く司馬遼太郎。
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街道をゆく各書のきっかけとなった紀行文やエッセイを収録。「関ヶ原は生きている」「生きている出雲王朝」など、大昔の出来事が子孫に影響を与えているという話が面白い。彦根市長は平成元年まで40年近く大名井伊家の直系子孫だった。出雲は大社社家の因縁話。