弘海 息子が海に還る朝 (朝日文庫 (い67-1)) (朝日文庫 い 67-1)

著者 :
  • 朝日新聞社
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本棚登録 : 382
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022644206

感想・レビュー・書評

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  • 最初は、弘海くんが病気で亡くなっちゃう話かと思い、騒ついた気持ちで、読み進めてたけど、ひとりの少年の巣立ちの話なんですね。とても読み易い本だったけど、あたたかく、爽やかで、とても好きな感じです。決して裕福な家庭ではないけど、とても深い夫婦愛、親子愛、兄妹愛、友情に、感動し、涙しながらの読了となりました。

  • 2015/07/22ブックオフオンラインにて購入
    2015/10/28読み始め
    2015/11/3読了

  • 家族の綺麗で純粋な愛が描かれている作品です。

    文章もとてもピュアな感じで、心にスッと入ってくるものがあります。
    こういった作品は、読後感がスッキリして、清々しい気持ちになるので大好きです。

    個人的には、この後のストーリーがどうなるのか気になり、最後の方の話をもう少しボリュームアップしてほしかったな、と思いました。しかし、そこは読者の想像に任せる、ということなのかもしれませんね。

    全体を通して、とても心温まる物語でした。
    ぜひ、本の中のBGMを聴きながら読んでみて下さい。

  • 温かい、家族の話。
    父親の子を思う気持ちが、優しさが、嬉しいほどあったかい。

  • 家族の物語。お互いがお互いを思ってるやさしさが随所にあって、離れ離れになる寂しさもありつつ全体はあったかい雰囲気。市川拓司はとにかく文章がやさしい。好きです。

  • 小学生の弘海が体の異変で水に居ることを好むようになり、親子、兄弟の別れが来る。その時の切なさが・・・。全体的に優しさがあって面白かった。

  • 自分があるべき場所に還る時、
    死ぬほどの苦悩や悲しみを超えて
    死ぬほどの幸福が待っている。
    そんなかんじ。でもやっぱ悲しい。

  • 息子の弘海に突然ふりかかるある出来事。
    そしてそれによって訪れる弘海との別れ。
    弘海と過ごした日々を綴るパパの日記から始まる冒頭は、読んでいてとっても優しい気持ちになれた。
    なぜこんな手紙を書いているのか、弘海との別れとはどういうことなのか、そんなことを考えずにはいられなかった。
    家族愛がすごく美しく描かれていて、とっても心が温かくなった作品☆
    こういう家族っていいなぁって思えた。
    <07/11/30>

  • 少々ファンタジスティック過ぎる感が否めないが、悪くない。題名からも、冒頭の文章からも息子である弘海がどこかへ行ってしまうことはわかる。それが天国なのか、はたまた全く違う場所なのか。読者はそんなことを思い描きながら読み進めるのではないだろうか。もしかしたら私の想像は当たっているかもしれないし、間違っているかもしれない、なんて。私もそうだった。しかし、最後には納得。もちろん、それがあり得ない話だとしても。最後は思わず涙が出てしまった。どうしても心温められずにはおれない市川ワールドが広がる。

著者プロフィール

1962年東京都生まれ。獨協大学卒業。'97年からインターネット上で小説を発表。2002年1月、「Separation」で出版デビュー、いきなり同作がTVドラマ化される。次作「いま、会いにゆきます」は映画化され、100万部を超えるベストセラーに。他の著書に「恋愛寫眞――もうひとつの物語」「そのときは彼によろしく」「弘海――息子が海に還る朝」「世界中が雨だったら」がある。

「2009年 『きみはぼくの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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