震度0 (朝日文庫 よ 15-1)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.45
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本棚登録 : 2708
レビュー : 257
  • Amazon.co.jp ・本 (483ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022644350

作品紹介・あらすじ

阪神大震災の前日、N県警警務課長・不破義仁が姿を消した。県警の内部事情に通じ、人望も厚い不破が、なぜいなくなったのか?本部長をはじめ、キャリア組、準キャリア組、叩き上げ、それぞれの県警幹部たちの思惑が複雑に交差する…。組織と個人の本質を鋭くえぐる本格警察サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • 横山秀夫氏の作品にしては、本筋とはあまり関係の無い描写が多く、朝日新聞出版刊ということもあり、もしや新聞小説にありがちなページ数を稼ぐ悪いパターンかと思って調べたが、純然たる書下ろし小説でした。となると、阪神淡路大震災と警察内部の権力争いだけで小説になると見切り発車して書いた小説と思えてしまうほど、イマイチでした。
    「陰の季節」を代表に「出口のない海」「第3の時効」「深追い」「顔」など傑作を連発している作家の仕事ぶりだとは思えないほど、本作品のレベルの低さにガッカリです。
    「ルパンの消息」と本作、手を出してはいけない数少ない例外的な横山作品だと思います。

  • 最後まで、誰が誰だか良く分からなかった。奥さんも。

  • こういう話だったのか。。。
    という意外性はあった。
    『64』の作者、ということに対する、
    思い込みというか信頼が(読書体験に関して)裏切られた。
    若い頃に読んだら、かっこわるいおじさんたち、と思ったのかもしれない。
    おじさんになった自分にとっては、
    生々しく感じられた。

  • 阪神大震災の朝、発覚した警務課長の失踪をめぐり、本部長を含む県警幹部がそれぞれ自分を守るため水面下で行動を起こす。一方、その妻たちもそれぞれの思惑に従い、動き回る。

    みんな失踪した警務課長の心配をせず、自己保身ばかり考えている。唯一同感できたキャラは警備部長だった。
    スピード感があって面白かった。意外な結末。

    警察物を書くことが多い著者だが、いつも裏切らない。

  • 横山秀夫さんの警察内部を舞台にしたミステリー。好き嫌いの分かれる作品のようですが、個人的には面白く読めました。

    阪神大震災の朝、神戸から遠く離れたN県警本部の警務課長が姿を消します。部下の失踪は重大な汚点。失踪を必死に隠そうとするキャリアの本部長、若くして警務部長のポストに座り、将来は警視庁長官を目指すもう1人のキャリア、そして叩き上げの刑事部長、生活安全部長、交通部長。
    本書の読みどころは、震災はそこのけで保身しか頭にない、5人の県警幹部たちがそれぞれの部下を使い情報戦を繰り広げ、誰が味方で誰が敵かわからない疑心暗鬼の中で、一喜一憂しながら取る行動です。彼らの家庭事情も絡み、話を複雑にしています。誇張もあるのでしょうが、警察の世間を垣間見たような気がしました。

    我々の目線は、刻々と入ってくる神戸の被害状況に心を痛める準キャリアの警備部長に近いと思います。ひとりでも、まともな登場人物を置くことで、ストーリーの座りが良くなりました。
    一気に読めました。立読みして、面白そうと思ったらおススメの★★★★。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    阪神大震災の前日、N県警警務課長・不破義仁が姿を消した。県警の内部事情に通じ、人望も厚い不破が、なぜいなくなったのか?本部長をはじめ、キャリア組、準キャリア組、叩き上げ、それぞれの県警幹部たちの思惑が複雑に交差する…。組織と個人の本質を鋭くえぐる本格警察サスペンス。

    これ出たとき評判がいまいちでしたが、こんな小説横山氏でないと書けないと思います。感情移入できないという意見が大方ですが、そりゃそうですこれは感情移入する本ではなくて、大災害よりも警察の体面を重要視する組織の体質を抉る怪作だと思います。これだけ深みが有る警察小説はそうそう無いと思っています。

  • それぞれの思惑が笑っちゃうほど交錯する。最後のセリフとその希望にちょっとだけ救われる。
    横山先生の本で好きなところは、仕事で怒る男達。みんな熱い。

  • 半落ちもそうだったけど、横山秀夫は最初と中盤は面白いのにオチがいまいちな気がしないでもない。

  • 職場での権力争いみたいのが、いまいちピンとこない自分にとっては、ともかく仕事に対して情熱を注ぐ姿勢には感服する。スゲーな、君らは。
    でもっていっぱい人が出てくるのに、それなりに皆さん描かれてて、やりおるなぁ、と。まぁキャラ設定がそれぞれ分かりやすいってのもあるけど、そんなに嫌いじゃないのよね。
    というわけで、大賞は堀川家。シックスセンスばりに実は、ていう展開でやられる堀川さんは、共感というか、やっぱ言われちまったか、感がね、グサリと来るよね。なんでカミさんて大体こうなん?
    敢闘賞は冬木のカミさんだよなぁ。実は一番まともじゃないのか。旦那と二人だけ描いたら少女漫画だよ。
    とまぁ総じて型にはまったキャラばかりで、それに受ける自分は水戸黄門大好きなやつおじいちゃんてところか。年だな。

  • 阪神大震災それ自体を取り上げたストーリーかと思ったら、そこではなくてある地方警察における社内政治の物語。
    キャリアVSノンキャリアの構図はよく言われることだが、本当に警察というところはこのような場所なのか?そう考えるとだいぶ暇だよなあと思うが…。
    とはいえ、多かれ少なかれ、組織というものはこんなもので、この小説内で繰り広げられる心理戦は実際の企業でも行われれていると思う。そういう視点で読んでいくと、とても面白い小説であった。冬木ではないが、とても勉強になる。
    「何が目的か?」組織において、その本質に全員に向かっているかどうかこそが大事であり、しかし、そうはいかない感情的な渦が物語としての面白さを作り出す。まあ、実際の職場では、そんな風に俯瞰して面白がってもいられないのだから難しいのだけれど…。

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著者プロフィール

国際商科大学商学部卒業。1979年上毛新聞社に入社。1991年、『ルパンの消息』が第9回サントリーミステリー大賞佳作を受賞。1998年、『陰の季節』で第5回松本清張賞を受賞、小説家デビュー。代表作に『半落ち』『クライマーズ・ハイ』『64』などがある。

「2015年 『漫画でよめる! 語り継がれる戦争の記憶 戦火の約束』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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