震度0 (朝日文庫 よ 15-1)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 2305
レビュー : 236
  • Amazon.co.jp ・本 (483ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022644350

作品紹介・あらすじ

阪神大震災の前日、N県警警務課長・不破義仁が姿を消した。県警の内部事情に通じ、人望も厚い不破が、なぜいなくなったのか?本部長をはじめ、キャリア組、準キャリア組、叩き上げ、それぞれの県警幹部たちの思惑が複雑に交差する…。組織と個人の本質を鋭くえぐる本格警察サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • 横山秀夫さんの警察内部を舞台にしたミステリー。好き嫌いの分かれる作品のようですが、個人的には面白く読めました。

    阪神大震災の朝、神戸から遠く離れたN県警本部の警務課長が姿を消します。部下の失踪は重大な汚点。失踪を必死に隠そうとするキャリアの本部長、若くして警務部長のポストに座り、将来は警視庁長官を目指すもう1人のキャリア、そして叩き上げの刑事部長、生活安全部長、交通部長。
    本書の読みどころは、震災はそこのけで保身しか頭にない、5人の県警幹部たちがそれぞれの部下を使い情報戦を繰り広げ、誰が味方で誰が敵かわからない疑心暗鬼の中で、一喜一憂しながら取る行動です。彼らの家庭事情も絡み、話を複雑にしています。誇張もあるのでしょうが、警察の世間を垣間見たような気がしました。

    我々の目線は、刻々と入ってくる神戸の被害状況に心を痛める準キャリアの警備部長に近いと思います。ひとりでも、まともな登場人物を置くことで、ストーリーの座りが良くなりました。
    一気に読めました。立読みして、面白そうと思ったらおススメの★★★★。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    阪神大震災の前日、N県警警務課長・不破義仁が姿を消した。県警の内部事情に通じ、人望も厚い不破が、なぜいなくなったのか?本部長をはじめ、キャリア組、準キャリア組、叩き上げ、それぞれの県警幹部たちの思惑が複雑に交差する…。組織と個人の本質を鋭くえぐる本格警察サスペンス。

    これ出たとき評判がいまいちでしたが、こんな小説横山氏でないと書けないと思います。感情移入できないという意見が大方ですが、そりゃそうですこれは感情移入する本ではなくて、大災害よりも警察の体面を重要視する組織の体質を抉る怪作だと思います。これだけ深みが有る警察小説はそうそう無いと思っています。

  • それぞれの思惑が笑っちゃうほど交錯する。最後のセリフとその希望にちょっとだけ救われる。
    横山先生の本で好きなところは、仕事で怒る男達。みんな熱い。

  • 冒頭の椎野本部長の「男の性」を描写する必要があったのか? 最初はそんな疑問を拭い切れずに読み進めたが、物語が進むにつれて本作の内容に引き込まれた。幹部公舎と県警本部だけが舞台なのに、本部長と各部長が保身のために協働できない組織の脆さを上手く描いている。あの阪神淡路大震災が発災した時に、数百キロ離れて被災を免れた県警内部での不祥事はどうなるのか? 結末を読者に想像させるエンディング。奥付は2008年だった。10年積読ということか……

  • 登場人物が皆主人公となり話を進める、腐った警察内部を描く作品。もっとスピード感が欲しい。

  • 阪神大震災の前日、N県警警務課長・不破義仁が姿を消した。県警の内部事情に通じ、人望も厚い不破が、なぜいなくなったのか?本部長をはじめ、キャリア組、準キャリア組、叩き上げ、それぞれの県警幹部たちの思惑が複雑に交差する…。

  • あー、おもしろかった!
    おなかの底から、腹が立ったり切なくなったり、それだけ登場人物がリアルに人間味があるってことだよね。
    登場人物多いなぁと思って相関図みたいのをメモしながら読んでたけど、必要ないくらいみんなわかりやすかった!
    横山秀夫先生の本は刑事ものをよく読むので、どうしても刑事部に思い入れが強くなっちゃいますね。

  • 登場人物が全員ぼんくら。
    ただ、組織やメンツ、家族を背負って皆一生懸命になるけどなんだかヘンテコになるのはサラリーマンやっててもあるので共感した。

  • なんの因果か 震災の日にこの作品を読み終わった
    何があっても 人は生きていく…

  • 警察内部のごちゃごちゃ、権力闘争、マウントの取り合い。県警本部と官舎を舞台にしたグランドホテル形式なんだけど、どいつもこいつも一癖あるし、過去に抱えた色んなものが絡まり合って、流石に読ませる。でも誰にも感情移入出来なかった。神戸の地震と同じタイミングにしたのは完全に活きてない気がした。ラストの激震から、のくだりは痺れたけどね。

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著者プロフィール

横山 秀夫(よこやま ひでお)
1957年東京都生まれ。国際商科大学(現・東京国際大学)卒業。1979年に上毛新聞に記者として勤務。『ルパンの消息』でサントリーミステリー大賞佳作を受賞したのをきっかけに退社。以後フリーランスライターとして活動。
1998年「陰の季節」で第5回松本清張賞を受賞し小説家デビュー。2000年『動機』で第53回日本推理作家協会賞(短編部門)受賞。2002年『半落ち』が「このミステリーがすごい!」1位となり、第128回直木賞候補作となるが、そこで起きた様々な論議から、直木賞決別宣言を出すに至る。『半落ち』は2004年に映画化されて高い評価を得ている。
その後、2004年『クライマーズ・ハイ』で第1回本屋大賞第2位、映画化されヒット。2013年刊行の『64(ロクヨン)』で第10回本屋大賞第2位、「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」各1位を勝ち取り、大ヒットとなった。

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