街道をゆく 1 湖西のみち、甲州街道、長州路ほか (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.73
  • (10)
  • (14)
  • (18)
  • (2)
  • (0)
  • 本棚登録 :160
  • レビュー :11
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022644404

作品紹介・あらすじ

「湖西のみち」から、二十五年の『街道』の旅は始まった。琵琶湖西岸の渡来人の足跡を確かめ、信長が逃げ込んだ朽木谷を訪ねる。幼いころの著者が遊んだ奈良の「竹内街道」、「私は日本の景色のなかで馬関(下関)の急潮をもっとも好む」と書く「長州路」には幕末を彩った吉田松陰、坂本竜馬らも登場する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 「近江」というこのあわあわとした国名を口ずさむだけでもう、私には詩がはじまっているほど、この国が好きである。こんな愛情いっぱいの一文を読めば、滋賀県のみなさんはすごく嬉しく思うでしょうね。わたしは何だか愛の告白をされたような、こそばゆい気持ちになってしまいました。司馬さんの『街道』の旅は、ここまでくれば気持ち良いくらい、まっすぐ歩かれません。街道から横道に逸れることの多いこと。それがまた面白いのです。自然の匂いを残したままの近江で日本民族はどこからきたのか・・・もくもくと考え、熱い革命の地、長州路では幕末をとうとうと語る・・・。街道を歩いているはずなのに、いつの間にか過去のその国、地域へ放り込まれて自分の肌で歴史を感じている、そんな気分にさせてくれます。

  • シリーズの栄えある第1作目は、琵琶湖の湖西、竹内海道、八王子から小仏までの甲州街道、葛城みち、下関、山口、津和野へと続く長州の道を歩く。竹内海道は大阪堺から奈良県へ抜ける日本最古の「官道」、著者はこの道をシルクロードと呼ぶ。

  • 長州路を読了

  • 琵琶湖西部、甲州街道、奈良県大和周辺、山口県の紀行文

  • 以前から気になっていたシリーズに、いよいよ手を伸ばしてみた。読んでみると司馬さん独特の話の展開が満載で、司馬遼ファンとして思わず顔がほころんだ。紀行文と随筆が混淆したスタイルで、随想に走りすぎてぜんぜん紀行が進んでいない部分もあるのだけれど、それも含めてこの『街道をゆく』の楽しさだと思う。また、個人的には日本史や日本地理にも関心があるので、それに関聯する話題がたくさん書かれていることも嬉しい。とくにイズモ族にまつわる話題や、湖西と北九州の地名の共通性などは、根っからの地理好きであるために非常におもしろく読めた。内容の正確性などには少少疑問もあるが、しょせん学術報告ではなくエッセイなので、軽い気持で読むぶんには問題ないと思う。とにかく楽しい1冊で、司馬遼太郎の入門としても最適ではなかろうか。

  • 紀行にしては過去の記憶が入り混じった読物である。シリーズの最初のものだ。まあ、つぶやきと思えばよいのだろう。最近、小仏峠まで、下の駐車場から歩いてみたが30分もかからない。旧甲州街道の小仏峠は馬も往来したのであろう。道は歩きやすかった。司馬遼太郎は途中で引き返している。

    湖西のみち
    大津→北小松→安曇川町(高島市)→朽木谷→野尻→市場→興聖寺
    同行:菅沼晃次郎(民俗学)、須田剋太画伯
    、H氏(編集部)
    竹内街道
    自宅→石上神社→三輪神社→竹内峠
    同行:ロジャ・メイチン(日本語学者)、須田剋太画伯、H氏(編集部)
    甲州街道
    (甲州街道)→八王子→駒木野→大ダルミ峠→駒木野→小仏峠下(小仏峠への途中で引き返す)→八王子
    同行:河合重子(履物屋主人)、比屋根かおる(図書館司書)、H氏(編集部)
    須田剋太画伯はあとから行ったので同行していない(p115)。
    葛城みち
    (自宅)→火雷神社(笛吹)→一言主神社→高鴨神社
    同行:堀江氏(歯科医)、須田剋太画伯、H氏(編集部)
    長州路
    下関→赤間宮→阿弥陀寺→三田尻→湯田温泉→瑠璃光寺→袖解橋→県庁舎→野坂峠→津和野→森鴎外旧居→町立郷土館→益田→医光寺
    同行:Tさん(詩人)、風間寛(画家)、H氏(編集部)

  • ・浦島伝説の乙姫の格好は、渤海(のちの満州あたり)の宮廷の女性の装いであり、若狭湾に浦島伝説が多く伝わるのは、海を隔てて渤海に面していたせいだろう。

  • ・初「街道をゆく」シリーズ
    ・湖西のみちの話がすてき
    http://nozaki.blog15.fc2.com/blog-entry-1363.html

  • 司馬遼太郎が街道を旅する。そして各地の歴史について大いに語る。一巻は湖西のみち、甲州街道、長州路など。読むと、その土地土地に染み付いた歴史や人々の想いが伝わってくる。

  • 私が中学生の頃、すでにシリーズの「モンゴル紀行」が教科書に載っていた。そんな言わずと知れた大作紀行文集を、一から読み直してみる気になった。

    これまで旅のお供に持って行っては、つまみ食いのように流し読みすることしかしていなかったので、今回は著者の後を追って、地図も傍らに歩みを進めてみる。

    するとどうだろう。二十代で読んだ頃には大しておもしろいと感じなかったことが、三十代の今は結構染みいってくるのだ。
    先は長いけど、これなら苦もなく読み進められそうだ。

    「近江からはじめましょう」という司馬遼太郎の言葉から「街道をゆく」シリーズがはじまった。

    その取材時期はおそらく1970年。
    まだ私が生まれていなかった頃の日本の風景がそこにある。

全11件中 1 - 10件を表示

街道をゆく 1 湖西のみち、甲州街道、長州路ほか (朝日文庫)のその他の作品

司馬遼太郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印

街道をゆく 1 湖西のみち、甲州街道、長州路ほか (朝日文庫)はこんな本です

街道をゆく 1 湖西のみち、甲州街道、長州路ほか (朝日文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする