おとり捜査官 1 触覚 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 121
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022644503

感想・レビュー・書評

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  • 品川駅の女子トイレで火曜日に連続して起こった女性の殺人事件。科捜研特別被害者部の北見刑事がおとり捜査を行うが、再び火曜日に大崎駅の近くの公園で同じ犯人と考えられる殺人事件が発生し、謎が深まっていく。
    おとり捜査の場面描写は緊迫して迫力があり、事件や捜査もテンポよく進んでいくし、捜査の紆余曲折も面白い。とても読みやすく、引き込まれる内容であった。「真犯人」の章までの展開はよくあるパターンで、予想できていたが、最後のひねりまでは予想していなかった。火曜日に事件が起こる謎、被害者が途中下車した謎、被害者が無防備にトイレに入った謎、清原静江の髪が切られていた謎、犯人の手の怪我の謎など、面白い謎がいくつも盛り込まれている。特異な犯人像も面白い。最後の田崎英子殺しが犯人の特定につながるわけだが、その殺害理由だけはちょっと拍子抜けするものであった。
    しかし、北見刑事、盗まれたパンティの数が百枚以上になるのにも拘わらず、外に干し続けるというのは、スキがあるというか、何枚も盗んだ賊にとっては、誘っていると感じるのではないだろうか。

  • 面白いシリーズを見つけた!
    既にドラマに成っているようで
    松下由樹=北見志穂・・・
    どうも松下由樹が体格良すぎて
    イメージがわかなかったが・・・

    途中から
    犯人はこいつだ!と目星を付けていたが
    まさか・・・だった。
    しかも、これって刑法39条?
    小説とは言え殺されちゃった人が
    救われないと納得出来なかった・・・。

  • 発刊から約20年経っており、内容的に古さが否めない。

    通勤電車内の痴漢行為が鍵となっているが、社内環境は当時とは相当異なっているだろう。

    最終盤の犯人の独白と締めの一文は取って付けた感があり、読後感を損なわせる。

    シリーズ5冊通読すると印象が違うのかもしれないが、2冊目に手を伸ばすかは疑問だ。

  • 2時間サスペンスではすっかりお馴染みの感がある『おとり捜査官・北見志穂』シリーズの原作にあたります。
    ドラマの方もその手のサスペンスものらしからぬところがある面白いシリーズですが、原作は更に面白かったです。偏見を取っ払って読んでみて頂きたい。続巻も是非読んでみたいです。

  • 09.10コンパクトでまずまず。

  • 囮捜査官という、これまでにない捜査方法を取り入れたアイデアはなかなか斬新です。主人公自らの身を危険にさらすおとり捜査の描写は、十分な見応えがあります。
    事件自体はシンプルですが、「よくぞここまで」と思えるほどにひねくり回したプロットは実に見事です。「見えざる人」をテーマにしたフーダニットの佳作です。

  • 基本的には1つの話なのに、章ごとにまるで独立したような容疑者とエピソードがけっこう今までにないパターンのような気がする。これでも書かれたのが20年前って凄いな。当時はきっとタイトルが良くなかったんだな。

  • 4時間ほどで読了。あっさりした内容の割に話の展開が奥深かった。体を張っての捜査をする主人公。私のイメージのおとり捜査官は潜入したり変装して別人になり済ましたり・・・ちょいとイメージからは離れているが全体的に◎。

  • 本格物推理小説。ただし通勤時間に起きた連続痴漢&殺人がテーマなので犯人当てではなく、手口を考えるのが主題。序盤のテンポはスローに感じたけれどもどんどん加速していき中盤以降は一気に読めた。痴漢というテーマは女性にはちと重いかも…

  • 三津田信三の『首無の如き祟るもの』を読み終えた後、何だかスッキリしない感覚を払拭するために読み始めた本。
    ずっと以前から本棚にあったのだけれど・・・。

    すっきりまとまっていて、実に面白い。
    ストーリーに乗っかっていれば、そのまま真犯人にたどり着く。
    マニアックに自分でトリックを解き明かしたい人にはもの足りないと思うのだけれど、ストーリーを楽しみたい私にはちょうど良かったと感じました。

    つまり『首無の如き祟るもの』は、トリックの性質上、あっちこっちに視点が飛ぶので、ストーリーそのものに入り込めなかったのだなあと理解。
    あと犯人が・・・またか!という感じなので、裏切られた感もあり。

    この本の場合は、主人公の女囮捜査官の視点になっていれば、犯人は無事に見つかり、事件は解決するわけです。
    実は○○が犯人でした・・・なんて事にならないので安心です。

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著者プロフィール

1950年、愛知県生まれ。作家。74年、『神狩り』でデビュー。『最後の敵』で日本SF大賞、『ミステリ・オペラ』で本格ミステリ大賞・日本推理作家協会賞を受賞。著書に『宝石泥棒』『人喰いの時代』他、多数。

「2018年 『バットランド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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