街道をゆく 10 羽州街道、佐渡のみち (朝日文庫)

著者 : 司馬遼太郎
  • 朝日新聞出版 (2008年10月7日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022644558

街道をゆく 10 羽州街道、佐渡のみち (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 誰かの目を通して知る故郷

  • 本著では、山形県の羽州街道と佐渡のみちを著者が歩いている。
    羽州街道の章では、以前に大河ドラマ「天地人」の主人公ともなった直江兼続や、上杉鷹山の人物に触れられているほか、今では山形名物となっている大鍋の芋煮も紹介されている。
    佐渡のみちの章では、江戸時代初期の町奉行・辻藤左衛門に重点が置かれて著されている。
    米沢藩も佐渡も、「田舎」と呼べる地域がある。この日本人が持つ「田舎観」について著者は言及している。他国と異なり、「田舎」にはどこか蔑視の感があるというのである。確かに、「田舎者」、「お上りさん」といった言葉が定着している社会を見ると、著者の指摘は的を射ていると思える。また、豊臣秀吉が上杉家を越後から米沢・会津に転封したこと、佐渡が流刑地となっていたことなどの歴史的事実も、その裏付けとなるかも知れない。
    確かに田舎は不便な点が多い。交通の便が悪いため、モノと情報が入ってこない。佐渡では明治維新後も1ヶ月半にわたって徳川家の直轄領と認識していたようである。この便の悪さは、自然と閉鎖的な社会を生むと同時に、独自の文化を築く。本著でも紹介されていた、大量の芋を短期間で消費するために生み出されたという山形の芋煮はその一例であろう。
    現在、田舎回帰の傾向もある。都会の方が素晴らしいという妄言から、今後解き放たれていくのかも知れない。

  • 羽州は今の山形秋田。佐渡はもちろん佐渡島。謙信のあと羽州米沢に移され窮乏した上杉家や、金鉱で沸いた一時期を除き中央から顧みられなかった佐渡の話など。いずれも歴史的に華やかではないが、このシリーズはそういうトコほど面白い。

  • 『佐渡のみち』の中の、孫悟空と佐渡、の話が良かった。面白くて、何回も繰り返し読みました。よくこんな話を思いつくな、と感心します。
    西遊記なんて子供用の物語だと思ってましたが、そうでもないようです。今度一回読んで見ます。

  • 米沢旅行のお供におススメ。
    『天地人』よりもコンパクトにまとまっていてかつ非常に面白い。
    司馬遼太郎は華やかな兼続よりも寡黙で沈思黙考型の景勝さんが好きだったようで主従関係がとても好ましく思えました。

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