街道をゆく 11 肥前の諸街道 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 61
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022644565

作品紹介・あらすじ

日本侵略へのフビライの執念に思いを馳せた「蒙古塚」を皮切りに、地図をながめるだけで「にわかに貿易風の吹きわたるにおいを感じてしまう」という肥前のみちをゆく。平戸から長崎へ、中世末の日本が初めて「普遍」の波に洗われた海岸に沿って歩く旅は、世界史的な視野を盛り込んだスケールの大きな「街道をゆく」に。のちの「南蛮のみち」や『韃靼疾風録』への序章ともなった。

感想・レビュー・書評

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  • 14/11/27読了

  • 小生はまだ九州に上陸したことがない。長崎というとエキゾチックな感じがするが、ここから世界史を俯瞰するというのは、司馬史観はすごいと再認識した。

  • 文化の取り込み方にも日本人の独自性が顕われる、ガラパゴス化とは古来日本の文化の受け入れ方のことだろう

  • 肥前は現在の佐賀県と長崎県。元寇、倭寇、秀吉の朝鮮出兵前線基地、そしてポルトガル船やスペイン船が到来した平戸、言わずと知れた長崎出島。古来よりあらゆる意味で海外に開かれた地であった。長崎領主の甚左衛門にちと感動。あ~行ってみたい。

  • 「島原・天草の諸道」に続いて読むと、いっそうおもしろい。
     本の内容とは関係ありませんが、このシリーズでその地域の地図が都度含まれている作品とまったく地図が含まれないのがあるのは、何で何でしょうか?

  • 今回の著者の旅は、元寇の痕跡とキリシタンの足跡を求めて博多湾から反時計回りに長崎までをゆく。

    このシリーズを読んで毎回思うのだが、このタイトルにもなっている「街道」とは、著者の膨大な知識の織りなす思索の街道ではないか、ということである。
    そして読者はその思索の跡を辿ることによって著者の頭の中にのみ存在する街道を追体験するのである。

    今回の街道ではシリーズには珍しく、現実に翻弄される著者の姿がユーモラスに描かれる。
    地元の案内人が意に染まぬ所を案内するのを断り切れず、もくもくとついて行くしか無い著者。またある入江を見たいが為に、場末の遊園地への入場を余儀なくされる。

    でもそこで展開されるのもまた、思索の街道なのである。

  • 購入:2008/10/25、読了:-/-/-

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著者プロフィール

司馬遼太郎は、1923年、大阪市生まれの日本の歴史小説家・エッセイストである。故人。
本名、福田 定一(ふくだ ていいち)。大阪府大阪市生まれ。筆名の由来は「司馬遷に遼(はるか)に及ばざる日本の者(故に太郎)」から来ている。
特に歴史小説の大家として知られ、代表作は「竜馬がゆく」「坂の上の雲」「翔ぶが如く」「燃えよ剣」「新撰組血風録」「菜の花の沖」「花神」「世に棲む日日」「梟の城」「関が原」「功名が辻」「国盗り物語」「街道をゆく」「十一番目の志士」「城をとる話」「風神の門」「二十一世紀に生きる君たちへ」他多数。その多くが大河ドラマ化、テレビドラマ化、映画化、コミック化などの形でマルチメディア展開されている。

司馬遼太郎は産経新聞社記者として在職中の1960年に、『梟の城』で直木賞を受賞。
1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。
戦国・幕末・明治を扱った作品が多い。
1996年2月に72歳で逝去。
2001年には、東大阪市の自宅隣に司馬遼太郎記念館が開館。

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