街道をゆく 14 南伊予・西土佐の道 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.53
  • (0)
  • (9)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 43
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022644602

作品紹介・あらすじ

「粋な言葉を県名にしたものだ」と、筆者は書く。「いい女」という意味の愛媛を南下する。正岡子規、高浜虚子の松山を出発し、大洲を経て卯之町へ。シーボルトの娘、イネを育てた二宮敬作を思いながら、やがてなじみの宇和島に着く。草創期の宇和島伊達藩を支えた家老の山家清兵衛を偲びつつ、友人たちとてんやわんやの宇和島名物「寄合酒」を楽しむ旅でもあった。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 験担ぎの意味を込めて読み返す。本書の冒頭で著者は、高浜虚子の「子規居士と余」という作品にふれ、松山で虚子が初めて子規に出会った情景の文章を、「坂の上の雲」を書いた唯一の動機、としている。
    氏が大洲を訪れたのは昭和53年。この時、明治維新後に取り壊された天守閣はのこっていない。天守閣が再建されたのは平成16年。昭和三十年代のおわりごろ旧城を通過したとき「水と山と城が造りあげた景観の美しさに息をわすれる思いがした」「日本の旧城下町でこれほど美しい一角を持った土地はないと思ったりした」と絶賛している。対比で、櫓のそばに建つコンクリート造りの市民会館に大いに落胆している。

  • 1060

  • <2013/08/25>
    土地の成り立ちについての蘊蓄がやたらと多いが知っている土地なので、へー、ほー、と飽きることなく読めた。だらだら読んでいると楽しい。

  • 司馬さんのエッセイとかを、読んでいると宇和島が凄い話がよく出てきます。図面だけで蒸気船を作った事はとか。
    宇和島は一回、18きっぷで行ったことありますが、素通りだったので、もう一回いってきます。

  • 愛媛県の旅。松山から砥部、大洲から宇和島へ。宇和島から東へ折れてちょっとだけ土佐。京都奈良をも凌ぐ古い街並みが各所に残っているそうで、行ってみたいが、いかんせん30年以上前に書かれたものなので今は開発されちゃってんだろうなぁ。

  • ちょっとでも愛媛、高知に行きたい人必読。

  • 2011年8月26日読み始め 2011年8月27日読了
    四国に旅行に出かけたので読んでみました。司馬遼太郎の代表作でもある「坂の上の雲」の前半の舞台になる松山を出発し、卯之町や宇和島について書かれています。卯之町、宇和島は幕末に活躍した登場人物、二宮敬作やシーボルトの娘イネ、宇和島伊達藩についてのエピソードは歴史が好きな人なら馴染み深いと思います。
    また、愛媛・松山市が維新後に辿った苦難の道は知らなかったです。幕末に幕府側についたので、藩名=件名とならず、いまいちな県知事に「石鉄県」にする、という案を出されたこともあったそうです。
    今の「愛媛県」は古事記にも出てくる名前で、「愛比売」(えひめ)から名付けられたとか。「いい女」という意味だそうです。

  • 四国旅行に行ってきました。
    旅行に行くにあたって、ガイドブックではわからない
    四国の魅力に触れておきたいと思い手にした本ですが、
    旅行前には読むことができず、
    帰ってきてから約一週間してようやく読み終わりました。
    結果としてそれがかえってよかったのか、読んでいると見てきた風景が
    私のまわりに自然と広がります。

    愛媛県に重信川という川があります。
    長い時間のドライブに疲れた私と相棒は、
    会話もなんだかまったりとしたものになります。
    大きな橋を渡っているときの会話です。
    「『シゲノブ』川だって。なんだか人の下の名前みたいな川だねぇ」
    「そうだね、なんか由来でもあるのかね」
    「う~ん。どんなあるかもね。」
    「そういえば知り合いに『シゲノブ』さんていう人がいるな」
    「え?それって下の名前?」
    「いや、苗字」
    「もしかして、愛媛県あたりの出身の人?」
    「いや、知らんけど」
    「もしそうだったら、川のあたりに住んでいたのかもしれないね」
    「そうかもね~」



    こんなグダグダの会話をしていたおかげで、
    かえって重信川の名前の由来が気になって仕方がない。


    そこで、本書にもどります。
    本書によると重信川の普請にかかわったのが、足立重信。
    それまで氾濫をしていた河川をよくおさめた功績をたたえるため、
    その名前が川につけられたのだそうです。

    すっきり。

    実際に行って来た場所が本で取り上げられているのは
    なんだか不思議な感覚です。

    「街道をゆく」シリーズは、どこか遠出をするときに
    必ず読む本です。

全8件中 1 - 8件を表示

街道をゆく 14 南伊予・西土佐の道 (朝日文庫)のその他の作品

司馬遼太郎の作品

ツイートする