街道をゆく 16 叡山の諸道 (朝日文庫)

著者 : 司馬遼太郎
  • 朝日新聞出版 (2008年11月7日発売)
3.75
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  • レビュー :6
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022644626

街道をゆく 16 叡山の諸道 (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 叡山大好き。しかし公家など貴族のための檀那寺であったということは知らなかった。いつも行くとはよお金落とせ~って元気な印象しかなかったので、昭和と時代が違うか。学問のためのお品が良いお寺さんだったのね。
    法華大会、覗けたシバサンの嬉しそうな様子ったら。うらやましいけれど、その無邪気な大会を読めるだけでよかった。人畜無害な秘儀を、いつまでも続けて欲しい。

  • 15/1/9読了

  • 叡山の麓、坂本からこの旅は始まる。叡山を造った、最澄は、坂本の生まれとの由。平安時代を代表する宗教人、最澄と空海。
    司馬遼太郎は、空海とい天才肌の巨人を題材に、空海の風景を描いている。そして最澄という秀才肌で、かつ、悩める知識人(?)を題材に、この叡山の諸道という作品を紡ぎだしたのではと感じられる。叡山と京都との関係、そして、最澄の流れからは、多くの偉大な宗教人(法然、親鸞、栄西、日蓮等)が輩出されたことは、叡山創業(?)の最澄の人柄によるところも多いのかも知れない。改めて辿る、叡山の歴史であります。あわせて、五木寛之さん、百寺巡礼(延暦寺)は、いかがでしょうか。

  • 728

  • 比叡山延暦寺とその登山道を巡る旅。エリアが狭いだけにいつもの軽快な歴史散歩とは趣が違い、ほぼ宗教論に終始。天台とか禅とか仏教の基礎知識がないとキツい。説明が足りないとも言えるが、そもそも簡単に説明などできないのが宗教なんだろうね。

  • (これを見たかった) P.246より
     
     これほどまでに著者が自己の感情を吐露したことがこれまでにあっただろうか。
     司馬遼太郎は己を客観視する道具に徹することで、ものごとの輪郭を明瞭に、かつ鋭敏に捉えてきた。しかし永年追い求めたものを前にして、己の想いが全面に溢れ出た。
     氏が見たかった、感じたかったものは、かつて隆盛を誇り、一度は滅び、後に拡散していった叡山という、文化といった使い古された陳腐な単語では言い表すことができない、山というカタマリで、そこに連綿と受け継がれるなにかを、氏は必死にたぐり寄せたかったのだろう。

     今回の旅では、静かに熱くたぎる、司馬遼太郎に出会うことができた。

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