街道をゆく 18 越前の諸道 (朝日文庫)

著者 : 司馬遼太郎
  • 朝日新聞出版 (2008年12月5日発売)
3.87
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022644640

街道をゆく 18 越前の諸道 (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 司馬さんが、大伽藍で観光地となっている永平寺を酷評しているのが、印象深かった。

  • 越前の旅、中世から近世への旅

  • この本はよかったわー。越の国いきたいわー。
    出雲、天橋立などあるように日本海は大陸との関係
    や雪による豊潤な大地、文化の形成は素晴らしいわー。
    いきてー。

    永平寺、宝慶寺、越前大野城、丸岡城、白山神社
    古越前、継体天皇など本当に文化豊か!!

  • 司馬遼太郎の訪れた宝慶寺、僕は本をたよりに行き着くことができた。 
    夏なのに杉の木に覆われた参道がところどころ濡れていた。
    もちろん僕以外に訪れている者はいなかった。 
    今DVD「街道をゆく」を見てなつかしく思い出した

  • 658

  • 福井県(越前)は東京から遠く、関東人にとってはイメージが湧きにくい県の一つである。けれども、本書を読んでみて、その京都(畿内)からの微妙な距離感のために、歴史的に興味深い土地であることに気付かされた。越前は、古代、「越」(こし、元来は蝦夷の一種族を指す言葉であったらしい)と呼ばれた地域の中で他を圧して先進的であったという。

    福井といえば永平寺が有名だが、司馬さんはそんなところには目もくれない。というか、「永平寺に近づくと、客を吐き出したバスが多くうずくまっていて、さらにゆくと、団体客で路上も林間も鳴るようであり、おそれをなして門前から退却してしま」うのである。代わりに司馬さんが訪れるのは、大野の山中にある宝慶寺だ。道元の弟子である中国僧、寂円は、永平寺の俗化に反対し、ひたすら道元の風を慕ってこの宝慶寺を建てたという。

    司馬さんはまた、白山神社・平泉寺を訪ねる。古来より、越の人々は白山に対する信仰があった。その土着の神は、仏教という先進的な思想と混じり合って、「白山権現」となった。「本地垂迹」(ほんじすいじゃく)である。中世、ここは悪党の巣窟だったというが、その時代の歴史に疎いのでどうもイメージが湧かない。白山に登りに行くときに、訪れてみたいものである。

    福井市は盆地にあり、丹生(にゅう)山地という600メートル級の山々によって日本海から隔てられている。「丹生」とは砂鉄を含んだ赤い土のことで、朝鮮半島からやって来た製鉄集団がここに住み着いた。彼らはまた、窯を使う須恵器を持ち込み、それが弥生式土器に取って代わることになる。秀吉の朝鮮侵略の際、多くの朝鮮陶工を連れ帰ったことにより日本陶芸が成立することになるが、ここ丹生山地だけはそのような技術革新の波から取り残され、「古越前」として後世に受け継がれたという。

    意味不明な雲の表紙がなくなって、以前のような写真の表紙が復活したのは喜ばしい。しかし、巻頭の地図がごちゃごちゃして見にくいのは致命的である。須田画伯の手による、味のある地図に戻して欲しいものだ。

  • 20110805読了

  • 「小学生の女の子が、死んだ赤ん坊を溝川でまる洗いに洗っているのを見て、息をわすれる思いがした」

  • 司馬遼太郎にとって越前、福井の地はかつて新聞記者時代に福井地震の取材で訪れた、想いのあるところ。

    そこで永平寺の大伽藍を横目に宝慶寺を訪ね、道元の教えの残滓に想いを馳せる。
    またかつては叡山の支部として隆盛を誇った「僧兵八千」の平泉寺にて、その隆盛が越前門徒の一揆によって灰燼に帰す様を考える。
    それはともにひとの想いを伝え続けることがいかに困難か、という悲しい叙事詩のようでもある。

    そして平泉寺の菩提林で、かつて訪れたときと同じ老人に偶然再会する幻想的な場面は、まさにそれだけで詩となる。

    今回の「街道をゆく」は全編にわたって感傷が底辺に横たわっている感じがある。

  • 福井に興味がわいた

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