街道をゆく 39 ニューヨーク散歩 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 47
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022644930

作品紹介・あらすじ

ドナルド・キーン氏の退官記念の講演のため再訪したニューヨーク。日本人も忘れてしまった日本を「発見」した研究者たちとの触れ合いが楽しい。ブルックリン橋のたもとで「アメリカ文明」の勃興を思い、世界中からの移民を呑み込んで膨れあがるマンハッタンを歩きつつ「アメリカのおもしろさは、変化である」と言い切る。同国の歴史を変えた「9・11」に先立つこと約9年の旅だった。

感想・レビュー・書評

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  • この取材に同行した安野光雅さんの本「ニューヨークの落葉」を
    見ていたら、司馬さんの方も読みたくなったので。図書館で文庫本
    を借りてしまったので、安野さんの挿絵が小さくてざんねん。
    司馬さんの文章が面白かった。安野さんのついての記述も。

  • 昨年日本に帰化した、日本学者のドナルドキーンさんの退官記念での訪米。ほとんど移動がなく、タイトル通り「散歩」がぴったり。ブルックリン橋を作った親子やアイルランド移民の話、タウンゼント・ハリスの話など、相変わらず薀蓄満載ですが、アメリカはやや苦手分野?

  • ニューヨークの歴史のみならず、そこから日本文化への考察まで展開している文章は見事。普通にいい勉強が出来た。

  • 「ニューヨーク散歩」と題しながら、短期滞在だったのだろうか、あまり土地にまつわる思索はすくなく(唯一、旅行記らしいのはブルックリン橋の建設秘話くらいだろうか)、紙幅の大部分がドナルド・キーン氏との交流の記録に費やされている。それはそれで興味深い小話に富んでいた。

    特に、キーンさんのコロンビア大学での恩師、角田柳作氏にまつわる記述に強く惹かれた。アメリカで「日本学」を確立したのがこの明治人なのだという。「コロンビア大学では当時、日本語でセンセイと発音すれば角田先生のことにきまっていた」と、ある教え子は述懐している。「明治人」という呼称が許されるなら、司馬氏の文章から匂い立つ角田柳作氏の人物像ほど「明治人」と呼ぶにふさわしい人はいない。

    さらに、群馬県は前橋高校の出身(わたしと同郷!)で、卒業した大学学部も一緒だったので、とても親近感が湧いた。

    だが、この無名の巨人について知ろうとしても、著作がほとんど手に入らない。残念な限りである。

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著者プロフィール

司馬遼太郎は、1923年、大阪市生まれの日本の歴史小説家・エッセイストである。故人。
本名、福田 定一(ふくだ ていいち)。大阪府大阪市生まれ。筆名の由来は「司馬遷に遼(はるか)に及ばざる日本の者(故に太郎)」から来ている。
特に歴史小説の大家として知られ、代表作は「竜馬がゆく」「坂の上の雲」「翔ぶが如く」「燃えよ剣」「新撰組血風録」「菜の花の沖」「花神」「世に棲む日日」「梟の城」「関が原」「功名が辻」「国盗り物語」「街道をゆく」「十一番目の志士」「城をとる話」「風神の門」「二十一世紀に生きる君たちへ」他多数。その多くが大河ドラマ化、テレビドラマ化、映画化、コミック化などの形でマルチメディア展開されている。

司馬遼太郎は産経新聞社記者として在職中の1960年に、『梟の城』で直木賞を受賞。
1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。
戦国・幕末・明治を扱った作品が多い。
1996年2月に72歳で逝去。
2001年には、東大阪市の自宅隣に司馬遼太郎記念館が開館。

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