街道をゆく 42 三浦半島記 (朝日文庫)

  • 朝日新聞出版 (2009年5月7日発売)
4.09
  • (15)
  • (30)
  • (10)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 240
感想 : 26
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784022644961

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

歴史的なテーマを通じて、過去の逸話や人物に光を当てる内容が魅力です。特に、鎌倉時代の頼朝や北条時宗に関する深い考察が散りばめられており、歴史に興味がある読者にはたまらない一冊です。著者の作品には、他の...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2日で読了。久々の司馬遼太郎作品。「鎌倉殿」を復習したくなるほど頼朝時代の逸話が散りばめられている。「坂の上」や「龍馬」などの妙薬も入って。街道を行くシリーズ、ちょっと読み進めよう。

  • 律令制が崩壊したのは墾田の私有
    北条時宗でなければ元寇はは防げなかった
    夜郎自大(大げさに自慢する);史記 西南夷伝
    海軍はスマートであれ
    木村昌福 キスカの奇跡
    武士;農場主 土地の安堵

  • 鎌倉殿を機に読み始めた。縁のある土地がよく出てくるので思うところ多々ありな感じで読み進めた。それにしても、このシリーズは旅に出たくなる。

  • 司馬遼太郎が1971年に「週刊朝日」にて連載を開始した「街道をゆく」シリーズの「42.三浦半島記」。2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を観て、手に取りました。鎌倉時代について司馬遼太郎独自の視点で書かれており興味深く読みました。また海軍に関する記載についても陸軍だった筆者からの視点は面白い。どちらかというと三浦半島の付け根の話が多いのはご愛敬か。

  • かなり前(20年近く前?)に購入して実家で積んだままだった本書、帰省時に見つけて自宅に持ち帰って読んでみたが夢中になって一気に読んだ。鎌倉殿が大河ドラマで放送されたがその登場人物の多くの名前にちなんだエピソードも多くて大変興味深く読めた。この街道をゆくシリーズは本書が初だが他のシリーズにも興味が出てきたので手に入るなら探してみようかと思う。

  • 累計発行部数1200万部超、読み継がれる、司馬遼太郎のライフワーク。この作品の目的地は、ごく小さな場所ながら日本史を旋回させる舞台となった三浦半島。

  • 三浦半島を歩きたい

  • はじめての街道をゆくシリーズ
    話はあちらこちら、場所を変えて、時代を超えて飛んでいくので最初は戸惑ったが、そこにある物語へは引き込まれていきます。

    三浦半島に焦点が置かれた本作では、鎌倉時代前後の話、横須賀=明治以降の海軍の話が多いです。

    鎌倉時代前後の話
    頼朝、北条氏の政治思想の中心にあるものを知りながら、そのおこりから体制強化の流れを捉えることができる。目新しく楽しむことができた。

    海軍の話
    陸軍と海軍の違いが、これもまた興りから知ることができ、その後太平洋戦争の終結までを新たな視点で捉えることができた。(海軍は明治時代から新しい文化を海外(イギリス)などから取り入れながら急速に作られたものであり、陸軍は旧来の土俗的な文化、仕組みなどが残っているという点。)

    違う視点を学ぶことで、目の前にある材料、ここでは歴史は全く違うもので見えてくる。面白いなあと。

    知らない話もたくさん出てくるけど、やっぱり大きな話しは面白いし、心躍らされる。

    薩長同盟の会談の物語はかっこえーなーって思うし、日露戦争、太平洋戦争の話も面白いなーって。なんでだろ。

  • この本を相方に、鎌倉一人旅へ。
    最高な出会いがたくさんありました。

  • 本シリーズ制覇も残るはアイルランド編の前後編を残すのみとなり、当初の目的であった「次回一時帰国までに踏破」は条件付きながら達成されたとみてよい所まで来た。ふぅ。

    そんなめでたい場面になったのがここ三浦半島。関西内陸育ちの身としては急所的地区なのではあるが、今回のシバさんの手法にはグイグイを引き込まれあっという間に読了していた。ここでいう「手法」とは。

    今回の話題はざっくりと言って鎌倉近辺から派生する「封建時代幕開けネタ」八割と横須賀に入ってから展開される「日本海軍ネタ」二割といったところ。前者八割のネタについては単純に時系列に進むのではなく行ったり来たり、立場・視点も入れ替えながら自由自在に時間軸を泳いでいってくれるのである。そんななかぽっと急に浮かび上がって20世紀の話題にいれかわり、一瞬あれっとあっけにとられはするものの、はてさてそちらの話題も興味深いのだ。これが本巻で色濃く出ていた「手法」と勝手に呼んでいる部分。他の巻でもあったかもしれないが本巻はその度合がとりわけ強かったと感じた次第。

    ペアリングのことを考えていてまだ手を付けていない司馬作品群の中にまさに「義経」と題したものが含まれていたことを思い出した。ここ数年、彼の幕末維新からあとの時代を舞台とした作品を夢から覚めたかのように読み進めた理由は、単なる歴史小説ではない何かが含まれていると思ったればこそであったのであるが、今回の鎌倉周りの話を読ませてもらってどうやらこの作品にも手を付けねばならばいような気がしてきた。本書で執拗に追いかけられた「頼朝」を通してみた時代感とどう違うのか、はたまた似たような構成となっているのか、そういった本巻との比較を楽しみたい。

  • 三浦半島を歩きながら、伊豆半島での頼朝挙兵を語り、そこから、鎌倉幕府、北条氏、更には、三浦一族の興亡等、横須賀界隈を巡りつつ、勝海舟、小栗上野介、ペリー来航、咸臨丸、戦艦三笠、更に、ミッドウエイ、キスカを語る司馬遼太郎、縦横無尽な展開、本領発揮の1冊であります。

  • まさしく「馬には乗ってみよ人には添うてみよ」な本だった。読まず嫌いはいかんな。
    鎌倉の歴史を鎌倉市内に限定してみることの無意味さ。土地は地続き・海続きだもの。
    スケールを変えてみる・俯瞰する視点の大切さを再認識させられた。

  • おそらくメインであったろう鎌倉のパートより横須賀のパートが面白く感じられた。今まで鎌倉何度も行っていて、まつわる歴史も中学日本史程度には知っていたはずだけど、あぁあの土地でこんなドラマが!あの事件にはこんな繋がりが!と今まで知らずにいたことがもったいなくて仕方ない。横須賀の方は全然行ったことがないので、ぜひ行ってみたいなぁ。旧帝国海軍についてのストーリーは目から鱗。歴史って知ってると知ってないとだと人生で感じられることの深みが全く変わってきますね!!

  • 司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズの三浦半島編である。どのシリーズも実際の街道を訪ねるというものではなく、自身の作品に登場してくる地域や人物に関連付けて、思いを語る紀行となっている。「三浦半島記」では、鎌倉幕府、三浦一族、横須賀と小栗上野介忠順、軍艦三笠と何度か足を運んでいる土地だけに興味を持っているテーマが多く、大変面白かった。

  • 「街道をゆく」のかなり最後の方の1冊。つまり、司馬遼太郎さんの最晩年の本。
    いや、実にわくわく面白かった。傑作。

    もう、本当にほぼジャンル分け不能な本です。
    一応は、「街道をゆく」ですから、旅行記なんですが。
    他の「街道をゆく」もそうなんですけど、実は半分以上は、司馬さんの歴史解説エッセイとでも言うべき内容。
    ただ、司馬さんの語り口のきっかけになっているのは、現場を踏んだ、現場を踏んで考えた、ということですから、そういう意味では旅行エッセイ…。

    三浦半島についてなんですが、実は「伊豆、鎌倉、そして三浦半島」とでも言うべき内容。

    そして、半分以上は、平安時代から鎌倉時代にかけての、「武士台頭の時代」とはなんだったのか。頼朝とはなんだったのか、みたいな話です。

    これが実に、解剖的に俯瞰的に、わかりやすい言葉で語られて、実にガッテンな面白さ。

    ミクロになって人体に入って、カラダの仕組みを解説されるような。
    あるいは、スーパースローな映像でスポーツのワンプレーを見るような。

    かんたんにまとめると、「土地を、耕作者開墾者(に近い者)が、所有する」という、ある種、切れば血が出るリアリズムの欲求なんですね。
    平安末期の貴族の支配というのは、言ってみれば社会主義全体主義みたいな。全ては国営で、国が保有している。
    そして、その国は、藤原家が仕切っている、みたいな。
    それが煎じ詰めると、地方の耕作の現場に居て、力を持ってきたものたちが、
    「なんであいつらのモノなんだ。おれたちのモノじゃん」ということなんですね。
    ただ、泣き所は二つあって。

    自家所有を、権威に対して守ってくれる親分。権威。名家。行政機関。

    自家所有の避けられない事態として、土地争いが頻発する。それに納得できる裁定を下してくれる司法機関。

    なんですね。

    その構造に、自覚的だったのが、頼朝。その構造自体が、ものすごく斬新で、ものすごくリアリズムだった。
    そういう意味で天才的だった。
    求められたのは、行政機関、司法機関、としてのお神輿であって、第二の藤原家や平氏ではないんですね。
    (そこに無自覚だったのが、義経…。というか、ほぼみんな無自覚だった)

    その、平安時代から鎌倉時代への、土地所有のリアリズム転換というのが、「考え方全般のリアリズム傾倒」を呼んだ。美術ひとつをとっても、それが見て取れる。
    司馬さんは、「そのリアリズム転換がなかったら、日本史はもっと詰まらないものだったに違いない」と、独特のふわっとした、同時にものすごくざっくり切り捨てる口調でつぶやくわけです。

    そして。
    頼朝が気づいていた、「幕府に求められている機能」を、共有できていたのが、北条政子と、北条時政と、義時だった。
    それをさっぱりわかってなかったのが、頼朝の子供達だった。
    なので、徐々に北条ファミリーに疎まれ、殺されてしまう。

    血族の殺戮のあとにたたずむ、生母の政子の姿を思うと、一篇の小説を読み終えたかのような満足感。

    後段は、横須賀、海軍のよもやま話もあって、それはそれで楽しく読みました。

    けれど、なんといってもこの1冊は、「頼朝とそのファミリーの物語」が白眉。
    伊豆方面、鎌倉方面へ遊びに行きたくなる読書でした。

  • 14/8/24読了

  • 鎌倉散策の友にと読み始めた。司馬の「街道を行く」シリーズを読むのは初めて。散漫だが人に話したくなるような興味深い話もいくつか。司馬曰く、鎌倉時代がなければ日本史は大陸のそれに似たようなものになっていたとのこと。

  •  分かり難くてつまらない、で有名な大河ドラマ「平清盛」にも関連するお話。確かに、親兄弟でも敵味方に分かれてるから、パッと見は分からないでしょうね。でも、この本は、分かりやすくて面白かったです。
     印象的なエピソードがたくさんあったので、エバーノートに記憶させました。

  • 源平合戦あたりの記述はなんだかわくわくした。

    それだけに最後の幕府滅亡のくだりは感動した。

全23件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

司馬遼太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×