今夜は心だけ抱いて (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.34
  • (5)
  • (12)
  • (28)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 164
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022645111

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 47歳でバツイチの柊子がある日、幼い頃に別れた17歳の娘、美羽と久しぶりに会うことに。しかし事故をきっかけに二人の心と体が入れ替わってしまう。恋に人間関係に日々の生活、何もかも違う二人。だからこそ、見えてくる女の物語。

  • 12年前に娘をおいて離婚した翻訳家が、元夫の海外赴任に際して娘を預かることになった。
    そしてアクシデントで母娘の身体が入れ代わってしまう。
    どこかである設定といえばそうなのですが…

    突然17歳の身体を手に入れた47歳。
    いきなり大人の世界にむかざるを得ない17歳。

    女性同士でしかも血の繋がりのある親子だからこそ感じる複雑な思い。
    そして、新鮮な視点で受け止める人間関係。

    面白い本でした。

    自分が同じことに遭遇したら、一体何を感じ、どう行動するだろう…と。
    真剣に考えてしまいました。

  • 微妙な読後感。SF的な身体交換譚かつ母娘二人の視点で語られる本作は、一粒で二つ美味しい、という気がしなくはない。◆しかしなぁ…、特に母がなぁ。若い体力が気力を生み出すのか、いや、気力こそが若さを生み出すのか。高校卒業の年齢に戻りたい、との願望はあっても、そこからもう一度生き抜くのはそれほど簡単ではない、こんな風に感じるのは私が年をとったからなのか。見えすぎる未来は辛い。というより、繰り返される人生が新鮮な感動や痛みを生み出すのだろうか…。またそんな人生は生き生きとしたものになるか?。微妙としかいいづらい。

  • 唯川恵の軽さ好きだな。

  • 結末にもやっとした。でも逆の結末だったら何処にでもある話で終わっていたかもしれないのでこれで良かったのか。

    入れ替わりにより、美羽の方がデメリットが大きい点が気になる。得られなった30年を思うと。

  • 唯川先生とは本当に相性が合う!!と、勝手に思ってます。
    滅茶苦茶面白かったです。

    離婚して離れ離れになった母娘。
    47歳の母、17歳の娘が入れ替わった。

    よくあるパターンですが、今まで読んできた中で初めての衝撃でした。
    普通は最後は・・・なんだけど・・・ね。
    唯川ワールドは一味違う。

    47歳が17歳を生きる、と云うことは一度通った道に戻り、再度通ると云うことなので、まだ頑張れそう、そしてちょっとうきうき。
    でも、17歳が47歳を生きるということは、驚きと少しばかり快感かもしれない。
    子供が大人になれるんだもんね。
    その好奇心の描写が上手い!
    うんうん、と頷いてしまう。

    母娘同士は厳しい。女同士だから(笑)

    痛感しつつ、そこへの深い愛を感じた一冊。

  • これは母娘の心と体が入れ替わるお話です。
    ・・・って、大まかなあらすじを言うとひと言で終わってしまう。
    でも、この母娘の関係はちょっと複雑で、二人は12年ぶりに再会したばかりで入れ替わってしまった。
    母親は夫と離婚した際、向こうに引き取られた娘に12年ぶりに会い、どう接していいものか戸惑う。
    娘の方は母親に捨てられたと思っていて最初から反抗的で生意気な態度をとる。
    そんな微妙な関係の二人の心と体が入れ替わったら-。

    やがて、二人はそれぞれの生活に戸惑いながらも順応していく。
    そして、それぞれに恋をする。
    その体に合った年齢の男性、そして少年に。

    若返りたい、もう一度青春をやり直したいと思っている人は多いかもしれない。
    でも実際に17歳になってみると、受験勉強はあるわ、自由はないわ、かなり生きづらいものだと母親は当時の自分と重ねて思い出す。
    反対に、歳を取るなんて嫌だと思いがちだけど、意外にも47歳という年齢は自由で生きやすいと高校生の娘は思う。

    最初は娘が生意気で高飛車で嫌な感じだな~と思っていたけど、読んでいく内に印象が変わっていった。
    反対に、ある場面を読んで、この母親って母親失格なんじゃないか?娘の体を何だと思ってる訳?とちょっと憤る場面があった。
    多分、それは私の考え方が古風だからだと思う。
    それと人間って、器が変わればそれなりに中身も変わっていくものなのかも知れないな・・・とも思った。

    もう一度若くなったらこんな気分になるかもな~と思いながら読める本でした。
    ラストもさり気なくて、典型にはまってないのが良かった。

  • おもしろかった!!私の大好きな作家さん東野圭吾の「秘密」に似ているけど、違った視点から書かれています。人はないものねだりたがる。と改めて実感。

  • すっきり?最後の終わり方が、東野圭吾さんの秘密と同じになっちゃったのが、惜しい。

  • 私が唯川恵さんの作品を読んだのはこの本が初めてでした。

    唯川さんを良く読む今となっては唯川さんらしくて唯川さんらしくない作品だったのかもしれないと思います。ただ、惹かれてしまう事には変わらない。
    当時高校生だった自分は、どうしても娘側に重点を置いてしまい、20代の楽しい事を全て突然出てきた母親に吸い取られ、母親は楽しい事を経験を含め改めて楽しめるという理不尽さに憤りを感じた事も有った。
    でも結局、その人の運命は年齢だけで決まるものでもないのかもしれないと思った。
    二人の女が決めた道が正しかったのかどうかは分からない。けれど、二人が歩みたかった道なのは確か。

全18件中 1 - 10件を表示

今夜は心だけ抱いて (朝日文庫)のその他の作品

唯川恵の作品

今夜は心だけ抱いて (朝日文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする