漢方医・有安 忘れ形見 (朝日文庫)

著者 : 秋山香乃
  • 朝日新聞出版 (2009年10月7日発売)
4.15
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  • レビュー :7
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022645173

漢方医・有安 忘れ形見 (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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  • この『漢方医・有安』は人情小説で、心温まる話が連作短編小説として三話収録されている。
    この有安先生、なぜだか診察にいった先々で不審な事件に出会う。有安先生はついついそれに首を突っ込んでは解決してしまうのだ。軽いミステリーとしても、人情物語としても面白い小説。
    作者秋山香乃さんはあとがきで、江戸時代の漢方医が書き残した実在の診察記録を練り込んで、この物語を書いたと紹介している。そのせいか有安先生の診察シーンは大変に面白い。江戸時代の漢方医に興味がある人にもオススメ。

  • 主人公が漢方医で、江戸時代のお医者さんがどんな治療をしてたのか興味深く読めた。主人公がみんな魅力的でみんな謎めいた過去を持ってて、今後の展開に目が離せない!

  • 秋山先生の作品は、なんといっても登場人物たちが魅力的。
    暗い過去を持ち、それ故に人命を第一とする誠実な漢方医、有安。…なのだが、少々(と頑張ればお世辞で言えるくらいには)おてんばな娘・お雪の周囲に恋の噂を聞けば男親らしく躍起になるかわいさを持っている。
    剣の道場に通うおてんば娘・お雪は、料理は苦手、裁縫も苦手。男勝りなところはあるが、時折覗く女の子らしさがこれまたかわいい。
    とある事件をきっかけに有安の弟子となる元侍の司郎は、堅物真面目もここに極まれり、という人物なのに、有安の元で時折無邪気な子どものようで、これもかわいい。
    大体にして江戸の人情ものなんてかわいい人(当然、主観だが)の見本市なのに、秋山先生の描く人物たちは、それに輪を掛けたかわいさだ。
    だが、そればかりでもない。
    人の情の恐ろしさや虚しさ、当時の(に限らないかもしれないが)医学のすさまじさ。
    そういったものも、丁寧に書き込まれている。
    あとがきによれば、それらの中には記録に残されていた実話もあるそうで…
    壮絶な治療場面にハラハラドキドキしたり、周囲との掛け合いに思わずくすりと笑ってしまったり。
    不思議なくらい、かたくなな気持ちをするりと解いてしまう物語だ。

  • 有安の過去とは一体・・・。
    壮絶な過去がありそうなのに話自体はほっこりしたところもあり、心洗われる。

  • 桜吹雪に感動した司郎が好き。
    続きも読みたい。
    お雪が憧れてる人って誰なのか気になる。

  • 何か訳ありの漢方医・有安と娘お雪。
    元武士で今は町人の医師として暮らしており、娘お雪には親の敵、医術の腕も立ち、面倒見もよく、剣の腕も立つ、お雪に惚れている同心平介、訳ありの元武士の司郎、大家の孫衛門と妹の後家お多賀。登場人物には事欠かない。短編の集まりでもあるが、ある程度続きがあり、内容もよく書かれている。
    続編でどのように展開していくのか、興味がある。

  • 10/19-10/19

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