悪人(上) (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 7355
レビュー : 781
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022645234

感想・レビュー・書評

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  • 10年前に見た映画の印象が未だに残っていて、懐かしくて読んだ。一気読み。
    善悪とは何か。何かの歯車が少しズレたことによって、悪人になってしまったり、本当の悪人が何事もなく生きていたり、するのかも知れない。

  • 下巻へ

  • 繰り広げられる人間模様に引き込まれます。

  • 何が悪で何が善なのか。誰が本当の悪人なのですか、と問うストーリー。

    法律や規則などでハードな面で括られた善悪よりも、倫理観や考え方などのソフトな面で括った善悪の方が、人の心に訴えかけることを表している。人と人の繋がり、友情、愛情、心の冷たさや温かさの描写が丁寧に描かれているから、そこへの入り込みが早い。

    途中では真実が他人に殺されることをあれだけ恐れていたのに、最後に真実を自分の手で殺し、嘘を突き通す。そこにある愛情は簡単に言葉にできない、現実ではなかなかできない愛情の表現の仕方だった。

  • 全体的にけだるい雰囲気の中で繰り広げられる博多弁(祐一は長崎だから長崎弁?)の会話が印象的。
    いろいろな人の視点で物語が進んでいくけど、全員が悩みやエゴや傲慢や何か鬱々としたものを抱え、またそれがすごくリアリティを感じる。

    下巻これから読みます。この後の展開がすごく気になる。

  • あらすじ
    九州地方に珍しく雪が降った夜、土木作業員の清水祐一は、携帯サイトで知り合った女性を殺害してしまう。母親に捨てられ、幼くして祖父母に引き取られた。ヘルス嬢を真剣に好きになり、祖父母の手伝いに明け暮れる日々。そんな彼を殺人に走らせたものとは、一体何か-。

  • 最初からずっと引き込まれる。祐一の冴えない感じがすごくいい。

  • 人によって悪人と善人が違うなあと考えさせられる作品
    映画を先に観て読んだ
    マスオと満島ひかり(役名わすれた)は100%悪人
    ただ、そこに流されちゃ『悪』だよね
    実写版は出演者全員が良かった
    胸糞悪い感情を与えてくれた悪人役も最高

  • 2019.5

  • 『吉田修一といえば悪人』というのを私に植え付けた作品。映画で観て、単行本もざっくり読んでいるのでストーリーは知っているが、再読。映画に比べると、原作はかなりスローリーな展開なんだな。九州を舞台に、保険会社OL殺人事件が起こる。彼女は出会い系サイトをやっていた。彼女に関わる様々な人間が出てくるが、皆、何かしら孤独と弱さを抱え、淡々とした展開から殺伐さが浮かび上がる。地方の暗い雰囲気と非常にマッチしている。じっとりとスチームサウナで読書しているような錯覚の中、ようやく事件が動き出してきた!?という所で下巻へ~

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著者プロフィール

吉田 修一(よしだ しゅういち)
1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業後、スイミングスクールのインストラクターのアルバイトなどを経験。1997年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞しデビュー。同作は第117回芥川龍之介賞候補にもなった。2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞を同年「パーク・ライフ」で第127回芥川龍之介賞、2007年『悪人』で第61回毎日出版文化賞及び第34回大佛次郎賞、2010年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞、2019年『国宝』で第14回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。2016年には芥川龍之介賞選考委員に就任している。その他の代表作に、2014年刊行、本屋大賞ノミネート作の『怒り』。2016年に映画化され、数々の映画賞を受賞。

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