CIRO 内閣情報調査室 香月喬 (朝日文庫 は 35-1)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022645289

感想・レビュー・書評

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  • 内閣情報調査室、通称CIRO。米国で言うCIA、ロシアのKGB、英国のMI6。
    ある夜、内調のネタ元の情報屋が惨殺される。
    郵政民営化がいよいよ施行されるに近づき、ジャパンマネーが米国ファンドを介し、政財界に金が舞い飛ぶ。
    捜査一課だけでは収まらず、公安の影がちらつく。
    政治色が強い一冊だったが、最後のオチがなー。何とも報われない。

  • 内閣情報調査室、通称CIROの国内部調査官・香月喬が付き合っている情報屋が惨殺された。「大きな獲物を追っている」という伝言が最後だった。彼の死の謎を追っていくと、捜査一課だけでなく、公安の影までがちらつき出す。情報屋がスクープ寸前だったネタとは一体何かー。

  • 主人公である香月より被害者の元雇い主で、個人的に事件のからくりを追った古賀の方が強く印象に残りました。
    香月自体は結構魅力的な人物なんですが、内閣情報調査室という部署が情報は集まってもそれを生かす何かができる所ではないので、今ひとつ活躍が地味な感じに…。

    でも話自体は面白かったです。次回作も期待。

    同作者のシリーズである「公安捜査」から鹿取が出張してきてるのがシリーズのファンとしては嬉しいところ。

  • やはり、捜査権限のないCIRO(内閣情報調査室)を題材としながら、ブラックジャーナリスト殺人事件の真相に迫ろうというのは、展開として難しいんだろうなって印象です。個人的には、CIRO所属の主人公より、元総会屋の古賀青児のほうが魅力的でした。また、戌井が追っていた「郵政民営化の闇」が具体的に何だったのか、もう少し知りたかったです。文章自体はテンポがよくて読みやすかったですが、原因の前に結果を述べるスタイルを多用していて、ときに頭のなかの情報整理が追いつきませんでした。

  • 内調シリーズ第一弾。楽しかったのですが、イマイチの印象・・・なぜか?
    著者の作品はどちらかというと、推理的なものより人間関係を重視しているが、公安捜査シリーズと違い人物に新鮮味が薄かったと感じられる。
    ただ読みやすいので第二弾以降は、きっとすんなり入っていけると思う。次回作に期待・・・

  • ブラックジャーナリストが殺された原因を内調、公安、総会屋出身の元上司などがそれぞれ調査するが、郵政民営化の利権を巡って政財界や官僚の思惑が交錯する、といった話。
    書かれた当時なら世情とも一致してそれなりに臨場感がある作品だっただろうと思います。

  • CIROの調査官・香月の情報屋が殺害されて・・・
    公安捜査と似てるんだよなぁ、CIROならでは、っていう何かがあるわけでもなく、イマイチ。

  • 公安捜査のイメージが強いのか、インパクトがあまりない。事件の解決の方法も最後にバタバタな感じ。公安捜査の鹿取が登場するのが、唯一の楽しみ。

  • 内閣情報調査室の官僚の周辺で記者が殺される。裏には強大な権力と利権が、、
     内容は、興味深い世界の話だったが正直もうひとつというところ。ストーリー展開がすこしわざとらしいのか、描写が作りすぎなのか、、ハードボイルドって別世界のもめり込める力がほしいが、いまいちのめり込めなかった。

  • 内容が陳腐。タイトル倒れ。

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著者プロフィール

一九四九年生まれ。高知県出身。関西大学法学部卒。二〇〇〇年、『公安捜査』で作家デビュー。同シリーズの他、「捌き屋」「男の詩」「CIRO︱内閣情報調査室」「麻布署生活安全課 小栗烈」シリーズ、『禁忌』『烏合』など著書多数。

「2020年 『捌き屋 行って来い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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