TOKAGE 特殊遊撃捜査隊 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022645296

感想・レビュー・書評

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  • 涼子さん良いですねぇ。上野君をビシバシ鍛えて一人前にしてくださいね。今後の成長に期待します。銀行に対する考え方が、なんか変わりました。

  • 銀行員が3人。誘拐。身代金10億円。TOKAGEとは犯人の動きを監視する特別バイク舞台。振込先は行方不明の男の口座。融資を断られ会社が倒産。融資担当が誘拐された行員の一人。銀行の内部情報に詳しい犯人。
    行方不明の男はホームレスとなり、死んでいた。娘は新地でママとなり、銀行への恨みはない。偽装誘拐。誘拐された三人が犯人。口座に振り込まれた身代金を現金化
    香港の口座へ転送。香港へ高飛びする前に逮捕。

  • 大手都市銀行の行員3人がさらわれる誘拐事件が発生した。身代金要求額は10億円。警視庁捜査一課特殊犯係の上野数馬は、覆面捜査専門のバイク部隊「トカゲ」のメンバーとして、東京・大阪間を駆け巡り、初めての誘拐犯逮捕に挑むが…。

  • 警視庁特殊捜査係に所属する覆面バイク部隊、通称トカゲと呼ばれている。
    銀行員3名を人質にとった誘拐事件が発生し、特殊犯捜査係も出動することになる。
    指揮本部に詰める刑事たち。
    白石涼子はトカゲの任務について間もない上野を連れ出動する。
    不慣れな上野はトカゲとしてしてはならないことをしてしまい、涼子に叱責される。
    だが、必死に思い出した「変だ」と感じたものは捜査を進めるために重要な情報だった。
    実際にトカゲとして働く女性がいるかどうかはわからない。
    けれど物語の登場する涼子は、刑事としてもトカゲとしても極めて優秀だった。
    鋭い洞察力は、そのまま刑事としてのセンスに繋がるのかもしれない。
    銀行内部に詳しすぎる犯人。
    すでに死亡している預金者の口座。
    素人では知りえない「他店券小切手」という方法。
    過去の融資打ち切りを隠そうとする銀行幹部。
    警察と銀行の鍔迫り合いも見所のひとつかもしれない。
    遊軍記者として登場する湯浅も存在感があった。
    この先のシリーズにも登場するのだろうか?

  • 今野敏ということで期待感を持って読み進めたのだから、正直、途中から、この作品が今野敏のものであることを忘れていた。個人的な感想ではあるが、展開や視点が今野敏っぽくないのだ。
    警察小説にありがちな、最初の読み始めがのめり込みにくいというのはどうしてもあって、読み進めに少々時間がかかってしまったというのはお決まりなパターン。
    このTOKAGEは、警視庁のバイク部隊であるTOKAGEの隊長である涼子の後輩である『上野』、前線現場に詰めている特殊班の『和美』、遊軍新聞記者である『湯浅』の視点から語られる。
    キャラクターとしての主人公は涼子なのだろうが、彼女の視点からは書かれない。それでいて、やはりヒロインは涼子なのだという書かれ方が秀逸。
    トカゲ隊員である『上野』は、特殊班かつトカゲとしての訓練は受けているものの、実際の誘拐事件ははじめてという若者。
    前線本部の『和美』も、交渉の中心人物でもなければベテランでもない。むしろ前線本部の特殊班の中では一番の若手で、特にこれといった目立つ役割がないところ。
    もう一つの視点『湯浅』はベテランの社会部遊軍新聞記者。独自の視点でフリーに動いていく。この小説の中での唯一フリーに組織の意思とは違う方向に動く人物かもしれない。
    警察小説の魅力として、警察官の捜査以外のプライベートや様々な角度からの葛藤が映し出される点にあると思うのだが、このTOKAGEにはそれがない。その中で、『湯浅』という人物のフリーさというのが、この物語に動きを出しているように思える重要な要素。
    この物語は、ひので銀行の行員3名が誘拐されて身代金が要求されているという事件をベースに進んでいく。私自身銀行で仕事をしていることもあり、ついつい照らし合わせながら読んでしまった。
    この手の警察小説で重要な役割を果たす"捜査を引っ掻き回す空気を読めない存在"として、今回の場合は、ひので銀行常務である飛島と捜査一課管理官の相馬が登場する。こういう、いわばわからず屋達が、物語を面白くする要素でもあることを忘れてはいけない。

    前線本部においては、飛島の無責任な態度や責任のなすりつけ。その理不尽さを目の前にしても、動じずに自分の仕事をこなすベテラン捜査員の東海林。捜査本部においては、誘拐事件の素人であり、かつ肝の座らない無能な管理官である相馬に対し、特殊班係長である高部が応じる。

    その静かな対立構造を見ているのもまた、上野であり和美なのだ。

    銀行側の責任者として、頭取ではなく常務を配置したものまたリアルである。頭取では、ヒールにならないからだ。そのあたりも、よく練られているなと、読み終わってから感じた点。

    実際のストーリーはというと、最後の展開が途中から見えてしまって、ワクワク感は低め。展開が分かった上でのどんでん返しをきたいしたがえ、今野敏的などんでん返しはこなかった。展開が見えてしまった読者にとっては、最後の方は、ページをめくる手が、ある種、早くなってしまったのではないだろうか。

    作中描かれていた対立構造の収め方も、小気味よさは残らず、ちょっと燃焼不足は否めない。

    そんなところからも、今野敏的ではない印象を受けたのかもしれない。

  • 「BOOK」データベースより
    大手都市銀行の行員3人がさらわれる誘拐事件が発生した。身代金要求額は10億円。警視庁捜査一課特殊犯係の上野数馬は、覆面捜査専門のバイク部隊「トカゲ」のメンバーとして、東京・大阪間を駆け巡り、初めての誘拐犯逮捕に挑むが…。

    普通の人が書いたらそれなりに及第点あげてもいいのですが今野敏となるとどうしても期待値が高くなります。話し的には結構社会派でいいとこ行っているんですが、特殊班の存在感が薄いのでいっそ所轄主人公でもいいんじゃないかぐらいに思いました。テンポの良さはさすがだなと思います。

  • TOKAGEというタイトルだが、バイクシーンはほとんどない。SITのチームとしての活躍を描いた作品。
    誘拐事件の緊迫感は良く伝わってきました。また、何となくある違和感も違和感なく描かれていてたと思います。
    次回作もあるそうなので、次はバイクでの犯人追跡の緊迫感が描かれれば面白いと思います。

  • 警察小説の先駆けである今野敏先生が
    また新しい舞台をつくった
    特殊遊撃捜査隊バイク集団による捜査班
    誘拐事例に分裂する管理官を後目に
    事件解決にチームであたる・・・カッコいい!

  • 20141104

  • 銀行相手の企業誘拐だが、お金の受け渡し方法など雑すぎ。電話でのやり取りで物語が進んでいくのだから、もう少し心理戦と相手の裏をかく行動や事象があると面白いのに。残念

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著者プロフィール

今野 敏(こんの びん)
1955年北海道三笠市生まれ。上智大学文学部新聞学科在学中、「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞。大学卒業後、東芝EMI入社。ディレクターと宣伝を勤める。主な担当は、TMネットワークの前進バンド『スピードウエイ』。宣伝では、オフコース、甲斐バンド、チューリップなどニューミュージックを担当。1981年、同社を退社、作家に専念。
2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞を受賞。2008年『果断 隠蔽捜査2』で、第21回山本周五郎賞、第70回推理作家協会賞を受賞。
2018年は「作家生活40年」のメモリアルイヤーで多くの特集が組まれている。2018年7月、任侠シリーズ最新刊『任侠浴場』を刊行。

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