メタボラ(上) (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.55
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本棚登録 : 551
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022645548

作品紹介・あらすじ

記憶を失った"僕"は、沖縄の密林で職業訓練所から脱走してきた昭光と出会う。二人はギンジとジェイクに名を替え、新たに生き直す旅に出た。だが、「ココニイテハイケナイ」という過去からの声が、ギンジの人格を揺るがし始める-。社会から零れ落ちていく若者のリアルを描く傑作長編。

感想・レビュー・書評

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  • オゴエッ。すんきゃー気になるさいが。だいずプリギてる。

  • これは凄い。
    だいず、プリギてる。
    調度いい湯加減の黒さ。


    抜群のルックスでだうネーネーをちゃみれるジェイクが羨ましい。
    すんきゃーいい女はちゃみらないと損さいが。
    あばっ。


    なんとなんと、うわり驚く展開、この後はどうなるかー。
    あっがいー。


    ナイチャーだけどおいらもジェイクに学んでミドゥンブリ‥

    オゴエッ。

  • 2021.11.03 読了。

    評価は下巻読了後に。
    久しぶりに読んだ桐野夏生先生作品。
    描かれる舞台が違っても、桐野夏生作品だと分かるのはなんなんだろう。雰囲気?文体?

    ギンジと昭光は下巻で再会できるのか。
    そしてギンジの記憶は戻るのか。
    楽しみ。


  • 朝日新聞の朝刊の連載小説で、ギンジという珍しい名前の主人公の話であったことは記憶していた。
    10年以上も前でずっと気になっていたが、長編でなかなか読む気にならなかったことを後悔した。
    1日で上巻を読み終えてしまうほど、引き込まれてしまった。

    現代社会の生き辛さを綴ったーとあるが、舞台が沖縄で、沖縄の方言満載のジェイクと標準語のギンジ、それぞれの視点から描かれており、どうしても異国観が拭いきれない印象があった。
    描写がすごくリアルで、特に冒頭は、主人公の息遣いが聞こえてきそうなほど、気迫も感じられた。
    決して明るくはない。
    読むと現実と真正面に向き合わないといけない怖さのようなものがあるが、続きが楽しみ。

  • 読みごたえはあったかな・・・

    でも、これまた現代社会で生きる事の辛さというかをこれでもかと書いてあるような作品で、読むのがやはり辛い・・・==;

  • 気が付いたら森にいた。
    必死で森の中を歩いていた。
    ただ、自分が誰なのかがわからない。
    そこで出会ったのが、昭光だった。
    宮古島出身という彼は緩やかで、細かいことを気にしない性格で付き合いやすかった。
    そんな昭光に付けてもらったのが「ギンジ」という名前だった。
    そして、記憶喪失の中を不安に包まれながらの生活が始まる。

    2019.6.2

  • 桐野には珍しく、主人公が男。

  • 2人の青年の沖縄放浪話。拠点を変えるたびにそこでの不必要に細密な人間環境描写の連発。下巻はかなり陰鬱な話が多く注意。2人の行きつく先は…

  • 共感できそうでいて微妙に誰にも共感できないいつもの。
    東京島と対になる作品ぽい事書いてあると、上巻は意外と明るいものの今後どうなるか身構えてしまう。

  • ★評価は読了まで保留。
    久方ぶりの桐野作品、当方の桐野夏生に対する評価は相当に高く期待していたのだが、上巻を読む限り???
    どこか違和感を感じる出来、足が地に付いていない雰囲気。
    この人の描くダークサイドは現実離れしているようで絡みついてくる、要するに人間の本質の一面を確実に捉えていると思っていたのだが、この作品はどうも怪しげ。
    恐る恐る下巻に進みますかな。

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著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え!』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。

桐野夏生の作品

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