悪人 シナリオ版 (朝日文庫)

  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 316
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022645623

感想・レビュー・書評

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  • 衝撃の内容

    深津絵里✖︎妻夫木聡

    この2人はやっぱりいい

  • (※映画『悪人』の感想です。@六本木ヒルズ)

    ■「本当に大切な人」について考えたいときに観る映画

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    深津絵里がモントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受賞した映画・・・ということで観て来ました。
    深津絵里のあたたかな尽くす女っぷりも良かったけど、個人的には妻夫木くんの演技がかなり良かったと思う!
    無口で不器用で優しいけれど、まだ若くて発展途上で弱さがあって、若さゆえにかっと血が上ると自分でも自分のことを止められなくって、人のぬくもりを必死で求めていて・・・これまでの妻夫木くんのさわやかなイメージを一新するような演技だったと思います。
    長崎や佐賀や福岡の町や、その土地の暮らしの描き方、出てくる人物たちがすごくリアルでせまってくるものがありました。
    いったい、誰が悪人なのかを考えさせられました。祐一(妻夫木)は本当に悪人なの?車から女を蹴り捨て、へらへらしている大学生は悪人ではないの?
    殺された満島ひかりのお父さん(柄本さん)のセリフがとても胸に来ました。
    「あなたには大切な人がいますか?その人の幸せな姿を想像するだけで、自分まで幸せになってしまうような人が・・・」
    人を笑って生きていくのではなく、笑われても誰かを一生懸命愛してみたいと思った。
    最後、祐一が光代(深津絵里)の首を絞めようとするシーンは衝撃的だけど、自分が極上の悪人になることで、光代を守ろうとしているのだろうと思った。

  • 2010年9月11日映画公開です。
    そのシナリオを著者吉田修一自らが、
    監督李相日と共同執筆しました。
    原作のテイストのまま見所を活かし、
    映画ならではの感動が待ち受けます。
    衝撃のラストにクライマックスが…
    著者、監督、プロデューサーの、
    シナリオができるまでを巻末に
    収録しています。

  • 必死に生きること。大切な人がいること。といったことがその人の人生において「尊厳」となる。作中で描かれるそんな尊厳を持たない人間は、みんな悪人なのかもしれない。

  • 読み終えて暫くは余韻が残り、切なさで胸がいっぱいになってしまう…。
    悪人とは一体何なんだ。

    経堂図書館にて借りた。
    2012

  • 暗いけど読みごたえあり。

  • 「殺人」を犯した裕一、わがままでプライドの高い佳乃、佳乃を峠に置き去りにして英雄気取りで話す増尾、おばあちゃんからお金をむしり取る怪しい健康食品販売の男たち、面白そうなことだけ取り上げて騒ぎ立て傍若無人な振る舞いをするマスメディア…。

    「殺人」を犯した裕一は確かに悪人だけども、裕一だけを「悪人」と言えるだろうか?目にみえて悪事をする人だけが「悪人」とはいえない。そんなことを感じた。

    印象に残ったのは佳乃の父親役・柄本明さんの台詞。

    「今の世の中、大切な人もおらん人間が多すぎったい。大切な人がおらん人間は、何でもできると思い込む。自分には失うものがなかっち、それで自分が強うなった気になっとる。失うものもなければ、欲しいものもない。だけんやろ、自分を余裕のある人間ち思い込んで、失ったり、欲しがったり一喜一憂する人間を、馬鹿にした目で眺めとる。そうじゃなかとよ。本当はそれじゃ駄目とよ」

  • 小さいときに母親に捨てられたことによって女性に大きなコンプレックスがある主人公。
    ただ愛されたいとと願っただけなのに堕ちる所まで堕ちるストーリー。
    ただ1番の悪人は主人公ではなく映画版では深津絵里が演じる女性だと思います。

  • 切ないの一言に尽きる。

    映画も観たけどやっぱり、切ない…。

  • ほんとの悪人は結局誰だったのか。なんだか切ないエンディングだった。

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著者プロフィール

吉田 修一(よしだ しゅういち)
1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業後、スイミングスクールのインストラクターのアルバイトなどを経験。
1997年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞しデビュー。同作は第117回芥川龍之介賞候補にもなった。
2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞を同年「パーク・ライフ」で第127回芥川龍之介賞、2007年『悪人』で第61回毎日出版文化賞及び第34回大佛次郎賞、2010年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞。2016年には芥川龍之介賞選考委員に就任している。
その他の代表作に、2014年刊行、本屋大賞ノミネート作の『怒り』。2016年に映画化され、数々の映画賞を受賞。体当たりの演技を披露した広瀬すず出世作としても名を残すことになる。

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