あなたがパラダイス (朝日文庫)

著者 : 平安寿子
  • 朝日新聞出版 (2010年9月7日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022645678

作品紹介・あらすじ

独身図書館職員・敦子、専業主婦・まどか、バツイチライター・千里。ジュリー・ファンの3人が、老親や口うるさい配偶者、自分勝手な子供、ままならない自身の体と悪戦苦闘しながら、"未来"を見つけていく。女の人生の悲喜交々をユーモアとアイロニーたっぷりに描く、ウイズ・エイジング物語。

あなたがパラダイス (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 21歳の男子学生が読んで「いやー実に面白い!」と感嘆せずにはいられない、なんていう作品ではないです、確実に。

    読む年頃、環境によって随分と感じるところは変わってくるんじゃないかなあ。

    子どもが産めない女を捨て、子どもが産める女の元へいった男が登場しますが、どうしてかすごく気持ちが分かった。
    正直自分も同じ境遇になったら同じ行動を起こすかもしれない。子どもがすべてじゃないということは当然あるけども、やはり人生一度きりということを考えるとどうしても子どもは欲しいなあ・・・と。
    いつの日か来る将来に思いを馳せながら読んでました。

  • 独身、専業主婦、バツイチと、立場は違うけど、更年期に差し掛かっている三人の女性がヒロイン。三人の共通点は「ジュリー」。
    いずれ私も更年期に差し掛かる。
    体調が変わったり、ホルモンの影響で性格が変わったり、と知識はあるけど、実際にどうなるのか分からない更年期。
    だけどその世代の人たちも恋で悩んだり家族の事で悩んだり……基本は今の自分の延長戦にあるのだなと本を読んでいて思った。
    とはいえ、悩みの内容は、いつまでも独身なことを周りからあれこれ言われたり、介護のことなど、この年代の人ならではだったりする。

    この本のもう一つのテーマは「ジュリー」こと「沢田研二」さん。
    はっきり言って何一つ存じ上げないんですけど、ヒロインを通して語られる彼の姿はまさに伝説。
    一時代を築いた人であり、物語の主題になるのにふさわしい人だと思いました。

  • 更年期を迎えたヒロインたちと、ジュリーを絡めていて、シリアスだけど明るくて良かった☆

    ジュリーのことなんてほとんど知らない世代だけど、抵抗なく読めたし。特に最初のお話がいいなぁ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「更年期を迎えたヒロインたち」
      ジュリーファンの世代(すっごく幅が広そう)と言うコトは、私の知人は「更年期」。。。と言うコトを最近別の本で知ったのですが、周りのお姉さん方は、そんな気配全然見せないなぁ、、、ヤッパリ私が鈍感なだけかな?
      何気にコノ本渡してみようかな・・・
      2012/07/03
    • hetarebooksさん
      30代にも若年更年期というのがあるらしいのでなんとも言えませんが、、、気にしてらっしゃっても口に出すか出さないかも個人差あるでしょうし、、男性にもあるらしいですよ。
      2012/07/03
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「男性にもあるらしいですよ。」
      そうなんですね、まぁ歳をとってガタはきていますが、、、
      「30代にも若年更年期」
      期間が長くなったら辛さ倍増だろうなぁ、、、
      変化が顕著に現れる女性を労わってあげるようにします(急に親切になったら気持ち悪がられるだろうけど)。
      2012/07/04
  • 年をとると味のある顔になると言えば聞こえはいいけど、潤いはなくなりしわに白髪、ああやっぱり若さはそれだけですばらしい。
    若い頃は年配の人にしたり顔にお説教されて、年をとれば誰にも何も言われずに好きなことができるんだなんて、なんてものを知らなかったことか。子どもの手は離れてももっと心配が広がるだけ、おまけに今時の子どもはなかなか親離れしない。夫は頑固になり、介護に追われ、その合間になんとか自分の時間を持ちたくても体力がない。
    ひとつひとつ年を重ねるごとに「できない」ことが増えてくる。

    明るい未来なんてもうないのだろうか

    そうい更年期を、絶望的にならずに描いてくれる小説

  • 文庫新刊の棚で見つけました。平さんの作品は久しぶりです。

    タイトルからはわからないけれど、女性では必ず経験する題材の小説、といえるのかも。もう、初手から思いっきり飛ばしますなー(笑)。「身もふたもないじゃないですか、平さん!」と半笑いしながら、読み進んでいきました。

    私には、そうなるにはもう少し時間があるんだろうな…ということはなんとなく思うのですが、こればっかりは、自分の身体の事情だけでなく、家族その他、周りの事情がたくさん絡んでくるので、なんとも言えない。そこらへんの「どうにもならないけど来ちゃうんだ」感を、ときにはどぎつく、ときにはカラリと、鮮やかに描いておられます。重くなくてさらさらと読めますが、ときには自分の生活のなかで覚えのあることがらや感覚が書かれてあったりして、半笑いが苦笑いに変わっていったりもしました。

    個人的には、「おっとどっこい」が好みかな。シチュエーション的にも面白く、身につまされる(苦笑)。全編に広げられた仕掛けのなかでも、一番濃ゆい部分が見える感じだし。平さんはGS時代からのファンでいらっしゃるのかしら?私(ザ・ベストテン世代)の持ってる、シングル・ベスト盤くらいじゃ足りねぇな(笑)。

    中島たい子さんの小説と似てるけど、それよりももっとさばけた「ねーさん」な感じの筆致で、楽しく読めました。それに、「よおっし、何でもこーい!」という元気もわけてもらえる気のする、気持ちいい読後の本でした。ラストのまとめかたは、以前読んだものと似た感じに思ったけど、そこは目をつぶってこの☆で(笑)。

  • ジュリーってそんなに魅力的だったのか~

  • 更年期の女性3人が様々な環境におかれ、落ち込み、人生に輝きを見いだせない毎日を過ごしている。そこへ沢田研二という青春時代を共に過ごしたアイドルへの思いを馳せるところから、人生が変わる。
    人生、何が起こるかわからない。更年期というのは女性にとって暗いものだが。こんな風に考え方を変えて前向きに生きていけば道はまだまだ開かれる!
    読んで良かった。

  • 史上初の更年期小説(笑)考えさせられること多々でした。読んでよかった。

  • ジュリ〜‼︎

  • 更年期を迎えた女たちの話しだけれど、実体はジュリー讃歌かなと。彼女たちにとって、いや男女問わず若さから老いへ向かう人たちへの素晴らしきアンセム。

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