漢方医・有安 ちぎれ雲 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022645746

感想・レビュー・書評

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  • ますます面白くなってきた!
    やっととうとう!といういいところで終わったので次が気になってしょうがない!さぁーどうする!どうなる?
    心温まるお話ばかりで、ほろりとさせられる。
    番外編の同心の兵介と小者の健太の間にそんなことがあったとはー!
    二人の絆がそんなに固いものだったとは!
    みんないい人ばかりで、気持ちがいい!

  • 漢方医の有安先生はある事情から血のつながらない娘を育てているが、同じように養子の娘を育てようとしている元侍を弟子にした。今回は、お雪が料亭の手伝いをするようになった話が印象的だった。有安は長年、こういう方針でやっているんだなあ……。しかし、私の目には、お雪ちゃんの本命は有安先生にしか見えないのだが……まじで?(^^;)次でもちっと進むかしら。

  • 本編は、過去が這うように有安を探し当ててきたような、不穏な展開。
    こちらも先が気になって仕方ない所なのだけれど、番外編の「残夏」が素晴らしかった。
    大事な家族を別々な形で奪われた三者が、この物語までの日々をどんな思いで過ごしてきたのか…
    そう考えるにつけ、切なさが募る。
    日常には、当たり前のように楽しいことや幸せなことがある。
    でも、喪失や罪の意識というのは、そういう時に限って足音を忍ばせて来る。
    世の中、人の情はまさに兵介の思った通り、絡まりあう糸のようなものなのだろう。
    せめてもの救いは、それらが結びつく場所が、物語にはきちんと用意されているということ。
    当たり前のようだけれど、だから物語を読んでいるのかもしれない。

  • 残夏。
    ありがちなシチュエーションであるが、少しずつ良い方向に行ってもらえれば。
    さてさて、過去が歯車狂わせていくのか。

  • 秋山香乃さんの有安先生シリーズとても楽しく読んでいます。読む意欲がどんどん沸いてきてとまりません。新作も出たので楽しみです。

  • 第三弾
    短編三話、それぞれが味わいがある。
    切ない悲しさが伝わってくる。
    三話目の兵介と健太の過去のいきさつなど想像外である。
    また、有安とお雪の過去に纏わる展開、お雪と兵介の仲
    まだまだ、色々な展開が考えられる。

  • 10/6-10/7

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著者プロフィール

1968年福岡県生まれ。活水女子短大卒業。2002年『歳三往きてまた』でデビュー。2017年『龍が哭く河井継之助』で第6回野村胡堂文学賞受賞。柳生新陰流居合道四段。主な著作に『伊庭八郎凍土に奔る』『密偵』『獺祭り白狐騒動始末記』などがある。

「2022年 『氏真、寂たり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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