たすけ鍼 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 222
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022645760

感想・レビュー・書評

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  • 山本一力氏得意の人情噺。染谷(せんこく)という名鍼灸師が中心だが、隣に住む幼馴染の同年齢の医師である昭年も名医師であり、二人で協力しあい患者を救ってゆく。自分の後継も考え、子供たちを無償で教育してゆく。金儲けしか考えなかった豪商が、家族や自分を救ってくれた染谷に心酔し援助を申し出る。それに応える染谷。感動的な話しが続くが、別な豪商が店の番頭に良いようにされた状況の改善結果が描かれなかったのが残念。どういう結末か気になる。

  • 小説トリッパー連載のものを2008年1月朝日新聞社から刊行。2010年10月朝日文庫化。面白そうな設定で、一力節も随所に見られますが、まとまりの悪いお話で、読みづらかったです。

  • 染谷というスーパー鍼治療師の活躍話。身体だけでなく心にも鍼が入ります
    時代小説の王道、直球ストレート。大好きです
    宙ぶらりんになった話あり。一力先生思い出して~

  • 2年8月20日読了。
    鍼灸師の染谷と、江戸深川に住まう商人、大名家家臣、町人達の、江戸っ子としての誇りと心意気の物語。

  • 淡々と。大きな事件は起こらないけど、自分が生きるべき毎日をきちんと生きる人々の姿が印象的。

  • 鍼灸師染谷が気持イイやり方で人助けをしていく。
    続編早く読みたいなと思わせてくれる内容だった。

    不作で江戸の米の値段が上がったが、深川の米問屋が価格を抑えてくれた時、深川の人々が他の人を思いやり買い溜めをしなかったという話があった。
    今の江戸の人も見習ってほしいものだ。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    深川蛤町で鍼灸師を営む染谷は、“ツボ師”の異名をとる名手。高利貸しの難病を癒す代わりに取り立てをゆるめるよう諭したり、死にゆく婦人の痛みを和らげたりと、市井の人々を癒し、人助けや世直しに奔走する染谷の日々を描く。胸のすくような長篇時代小説。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    深川蛤町で鍼灸師を営む染谷は、“ツボ師”の異名をとる名手。高利貸しの難病を癒す代わりに取り立てをゆるめるよう諭したり、死にゆく婦人の痛みを和らげたりと、市井の人々を癒し、人助けや世直しに奔走する染谷の日々を描く。胸のすくような長篇時代小説。

    令和2年1月9日~10日

  • 本作は、凄腕鍼灸師である染谷を主人公に、そこは山本一力作品らしく深川の義理人情を中心とした染谷の腕と身分に惑わされず誰でも同等に扱う姿勢に人柄に惚れた人たちとの交流をふまえ、まわりの人たちにも良い影響を与えていくというほっこりとした物語に仕上がっており、面白かったです!
    「金儲けと人助けは仲のよくない間柄」というのは、なかなか深い真理でした。

  • 深川で、医は仁術を実践する鍼灸医染谷。
    柔術で鍛え上げた体で、年に似合わぬ壮健さで
    次々と患者たちが巻き込まれた事件を解いていく。

    続編があるらしいので、続きも期待します。

    奥さんである太郎や娘が元深川芸者であるところや、
    染谷の幼馴染で、医師の昭念とのやりとりが
    とっても良かったです。

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著者プロフィール

1948年高知市生まれ。都立世田谷工業高校卒。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空関連の商社勤務等を経て、97年「蒼龍」でオール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で直木賞を受賞。江戸の下町人情を得意とし、時代小説界を牽引する人気作家の一人。著書多数。

「2023年 『草笛の音次郎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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