性交と恋愛にまつわるいくつかの物語 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.27
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本棚登録 : 98
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022645814

作品紹介・あらすじ

日本一「もてない男」は、時には有名大学を、時にはスターになることを目指し、女にもてる道を模索する。そして「JJ」をこよなく愛し、性交経験3回の「もてない女」と出会ってしまう。ふたりの欲望の果てに何がある?性交についてぐるぐる考えてしまうユーモアたっぷりの物語。

感想・レビュー・書評

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  •  5編を収めた短編集。
     不謹慎で毒があって、それでもユーモアと共感を呼ぶ表現がある。
     いつものように、この人独特の哀愁も漂っている。
     いつものように、この人独特の読む人を選ぶ内容になっている。
     ただ、今作は僕には今一つだった。
     この作者の、もっともっと面白い作品を何冊も読んできているから。

  • キムラサクヤとマツシマナナヨの話以外は正直意味不明(笑)でも男目線の開けっぴろげで勝手にも程がある発言が、そこまで嫌悪を感じないのはさすが高橋源一郎。

  • 内容紹介
    日本一もてない男と絶望的な性交経験3回の女は、どうしたら素敵な恋愛と性交をすることができるのか!日々メディアで研究し妄想するその二人が、欲望の追求の果てに出会ってしまう……『 キムラサクヤの 「密かな欲望」 とマツシマナナヨの 「密かな願望 」 』を始め、『唯物論者の恋』『小さな恋のメロディ』など、著者ワールド満載のユーモアたっぷりの「いくつか」の物語。

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    天才・高橋源一郎の問題作(といっていいのか?)。そして傑作。
    短編集の大半を占める「キムラサクヤノ「密かな欲望」、マツシマナナヨの「密かな願望」」、これほどまでに冷徹に男女の欲望を正面から描いた作品はほかにしらない。かなり強烈な毒を含んでいるが、あまりのばかばかしさに笑ってしまう。
    ほかの短編も、いずれ劣らぬ傑作。こんな作品は、現代では高橋源一郎以外に書くことはできないであろう。

  • 11/11/24。

  • 2011/10/27購入
    2012/1/14読了

  • 高橋氏の少し前の作品なので、「悪と戦う」の後に読むとどうしても高評価にはならない。「悪と~」がいい作品ということなのだが。

  • 題名がそのまま粗筋。その切なさと悲しさを書かせたら右に出る人はいない。ここに描かれているのは、皮一枚で隠されている私の欲望。Beauty is but skin deep.

  • JJいじりが斬新(笑)。
    シュールでいて濃い作品。

  • 欲望は尽きない。持論だが、すべての人間は人に言えないような歪んだ面や性欲を抱えている。それをあきらかにするかしないかだ。
    高橋源一郎は、それをあくまで不謹慎に、読みやすく提示してくれる。
    ふざけた中で、ひどいテーマを扱いながら、やさしく語りかけてくれるのだ。

  • オビには「電車内でお読みになることは、お控えください。ゲラゲラ笑ってしまいます。」と書かれている。そこまでの爆笑を誘う小説ではないが、ユーモアたっぷりの短編集です。

    「キムラサクヤの「秘かな欲望」、マツシマナナヨの「秘かな願望」」と題されたこの短編集の中心作は、モテなさを極端なところまで追求したキャラクターを男女ともに用意しているが、ところどころで共感を呼ぶようなリアリティをスパイスに加えていて、あり得ない!とは思わせないところでうまく留めているように感じた。

    女性サイドはどうしても想像になってしまうが、男性のキムラサクヤというキャラクターが抱える願望に関しては、男ならモテるモテない関係なく万人がそう思うだろうという「あるある」描写も多いので、クスッと笑いながら読んでいました。

    あとは、モテない男女を出会わせる手法がすごかったな…。そういう収束のさせ方で来たか、とかなり強烈な印象を得ました。

    他の短編も含め、ユーモアたっぷりで描かれているので気楽に読んでいいとは思うが、やっぱり性への欲望というものは深いということは随所で感じさせてくれます。さすがに、鋭いエロ小説でした。

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著者プロフィール

1951年、広島県生まれ。81年『さようなら、ギャングたち』で群像新人賞優秀作を受賞しデビュー。『優雅で感傷的な日本野球』で三島賞、『日本文学盛衰史』で伊藤整文学賞、『さよならクリストファー・ロビン』で谷崎賞を受賞。

「2018年 『作家と楽しむ古典 土左日記 堤中納言物語 枕草子 方丈記 徒然草』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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