役にたたない日々 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 358
レビュー : 52
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022645883

感想・レビュー・書評

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  • タイトルだけ見て、面白そうだと思って読んでみたのだが
    よくよく見てみれば『100万回生きたねこ』や『おじさんのかさ』の佐野先生が筆者なのだった。

    絵本から受ける印象とは当然というのが全く違い
    毒舌と言えば毒舌なのだが、正直でストレートな言葉が小気味よいエッセイ。

    時節柄、
    元いじめっこに「いじめられっこが復讐に来たらどうするか」
    と尋ねたら、「殺されても仕方ない」と答えた
    というエピソードがなんだか印象に残った。

    自分はもう終わった人間で、早く死にたいと
    同情を誘う訳でもなく素直な心情としてばっさり書いて
    癌になっても驚かないし、余命を確認して
    余生のことを考えてしていた貯金を使ってぽんとジャガーを買ってしまうという
    滅茶苦茶さが愛らしく、気持ちが良い。

    こんな風に気持よく自分に正直に死ねたら本望
    と思わされた。
    解説の追記を読んで、もう亡くなられたことを知った。
    悔いなく小気味良くこの世を去られたのだろうとは思うが
    心から哀悼の意を表します。

  • 元気のない人、お読みください!
    「100万回生きたねこ」の著者の老境のエッセイ。年齢とか性を超えた「人間らしい(まったく格好をつけない)」名言の数々に脱帽。久々に「本棚に入れなきゃ!」と思った一冊です。
    因みに・・・その1.この本はワタクシではなく、本なんて自分じゃ買わないウチのハハウエが友人にもらったので読んでいるのを、何気なく手にとった・・・といういい加減な出会いです(~_~;)
    因みに・・・その2.佐野洋子さん、がんだったのを抗がん剤うたずに亡くなったんですね。。。なんだか生き方に共感してしまいました・・・

  • 「いつまでも前向きで」
    「いつも異性にときめいているべき」

    現実を修飾ばかりしてあらゆることから逃げようとするくだらない世の中に対し、佐野さんは真っ向から向き合って行く。生きるとはこういうことだと気づく。こんな風に強くありたい。

  • 「ヨーコさんの言葉」の本を読んで、またもや、天衣無縫な佐野洋子氏の本がが読みたくなって手にした1冊。

    昔60歳の還暦の方を見ると、おばあさんだと、思ったが、我近所のお年寄り(?)を見ると、80歳でも電動自転車で、颯爽と買い物へ行き、又別の85歳の方は、毎日、朝夕と、1日も欠かさず公園へ散歩へ出かけるのを見て、この本で68歳の作者はまだまだ若いと思った。

    ガンや鬱にも打ち勝ち、力強く生きている姿。
    昭和42年にベルリン造形大学へ留学しているからか、色々な食事の話も豊富である。

    役に立つための本も必要であるが、そうそう、昔の人は、正月に子供の為に新しい下着や洋服を用意していたとか、いつの時代だかわからないが、月給15円で、ソフトクリーム8円だった話とか、教育勅語に、歴代の天皇の暗唱など、、、母が言っていた時代であろうと、思いながら、読みふけった。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784022645883

  •  著者とはまるで共通点がない。世代も性別もちがう。でも、どこか自分のことのような気もする。
     佐野洋子は、教科書に載った「おじさんのかさ」で出会った。今は「だってだってのおばあさん」が載っているらしい。「100万回生きたねこ」の方が有名か。
     自宅から病院へは六十七歩、ほとんどが手の届く範囲で起こる日々のこと。老境の著者が淡々とスケッチでもするかのようなエッセイは、わははおほほと面白く、やがてちょっぴり悲しい。丁寧に素直に生きてるのだろうな、と思う。そうありたいな、とも思う。
     不思議と、絵を描いているところはエッセイには出てこない。口絵は頑固で気難しそうで、おかしみのある人々のドローイングだ。素敵な人には素敵な友達がいるものだと思う。そうあれたら、よいなと思う。
     一日が終わり、眠りにつく前にちょっとだけ読む、そんなお勧めの一冊。(K.J)

  • 中年から老年に女の通っていく道が書かれている。韓流の理由が初めてわかった。一見こんなにダメダメでもいいのだ。

  • 佐野洋子の豪快っぷりにびっくりです。

  • 2015 7/28

  • 有名な絵本『100万回生きたねこ』の作家によるエッセイ。『100万回生きたねこ』の絵本とは違ったどぎつく、ストレートな物言いと人間観察眼には、最初戸惑いを隠せないが、読み進めるとそれがある種軽快な深みを持った観察眼であることに気づき、癖になる。2010年に逝去されたのは、何とも残念・・・。

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著者プロフィール

さの・ようこ――1938年、中国・北京で生まれ、終戦後、日本に引き揚げました。1958年、武蔵野美術大学に入学。1967年、ベルリン造形大学でリトグラフを学びます。著書の絵本では、ロングセラーとなった『100万回生きたねこ』(講談社)や第8回講談社出版文化賞絵本賞を受賞した『わたしのぼうし』(ポプラ社)ほかがあります。童話にも、『わたしが妹だったとき』(偕成社)第1回新美南吉児童文学賞受賞作などがあり、そのほかに『ふつうがえらい』(新潮文庫)をはじめとするエッセイも執筆、『神も仏もありませぬ』(ちくま文庫)では第3回小林秀雄賞を受賞しました。2003年、紫綬褒章受章。2010年、永眠。享年72。

「2018年 『ヨーコさんの“言葉” じゃ、どうする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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