極北クレイマー 上 (朝日文庫)

著者 : 海堂尊
  • 朝日新聞出版 (2011年3月20日発売)
3.35
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  • レビュー :146
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022645975

極北クレイマー 上 (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 財政赤字に苦しむ極北市の市民病院に非常勤外科医として赴任してきた今中は病院の問題の多さに愕然とする。
    対立する院長と事務長、労働意欲の無い職員、不衛生な病室環境、自分なりに改善しようと指摘するがなかなかうまくはいかなかった。
    そんな時、院長が雇い入れた皮膚科の派遣医師姫宮が赴任する。
    なりゆきで関わってしまったので事務長によって案内役にされてしまい、病院内を案内しながら接していくと姫宮は関わった人物から次々に掌握していく。
    強者揃いの駅面々をいとも容易く。。。

    病院が経営難に喘いでいるのはどこでもある事なのかも知れません。
    行政が国民にとってなにが大切かを理解しようとせず、自分の利益のみを重点に置いた政策を行っているからなのだろうと思います。
    この本の中にも病院運営よりも観覧車の維持と雪が積もると動かないリフトのスキー場が大切だと言って憚らない市長。
    こんな市政で選挙によく通るなと思いますが、地方都市の市長の権力は絶大なのでしょう。裏から手を回すなど平気でしそうですしね。
    公職選挙法などあって無いような話ですが。
    結局苦しむのは民である我々なのでしょうね。民あっての国であると言う事を忘れている政治家が多過ぎる気がします。
    医療は仁なり、政治もまた仁なり。

    と、まぁ〜偉そうな事を書きましたが、政治家を志している訳では無いので余計な言葉だったかも知れませんが。
    しかし、家庭も一つの政治の場である事には変わりない。
    自分の立つ場から見直す事が大事なんでしょうね。
    あ〜自分で書きながら耳が痛い。。。

  • 問題山積みな極北市民病院。非常勤として赴任した今中は病院、職員のありさまに愕然。後半、派遣でやってきた姫宮のペースに巻き込まれ院内が少し変化してきて活気付く感じ。院内改善を決意する今中どうなる下巻。今回の姫宮にはイライラしなくて良かった(笑)

  • ハラハラ満載の海堂作品の中では、いやに緩慢な気もするこの作品。
    なぜだろうかと考えて、登場人物たちに速さがないからだと気付く。
    極北市民病院は都心で目まぐるしく揺れ動くスキャンダルには全く関わりのない病院。の、はずだった。
    医療機器や費用が十分とはいえない中で起こった事故が、事件へと姿を変え、やがてはひとつの陰謀へと形を成していく。
    序盤はカタツムリの歩みに中弛みするが、それは布石。こちらを驚かす下巻まで、目をはなしてはいけないのです。

  • 久しぶりに読んだ海堂尊の医療シリーズ。ずっと積読になっていた本を引っ張り出した。北の地方の破綻しかけている市の市民病院。お年寄りの慢性疾患とお産がほぼ全部の医療。よどんだ空気感。読んでいるだけで行きたくなくなる病院って・・・ そして話がどっちに向かっていくのかわかるようなわからないような。

  • なんという個性的な登場人物達だろう。読み始めて、そのエグさに酔いそうだった。国の研修医制度が大きく変わり、三位一体改革で国が地方を切り捨てる最中に故郷の公立病院が破綻した。濡れ煎餅が登場した時にはびっくりした。クレーマーの影をチラつかせて上巻が終了。まだ桜宮サーガの主要人物は現れない。東城大・佐伯教授と似たキャラクターの室町院長が海堂作品だな~と実感させる。

  • 問題だらけの病院。そこに今中がメスを、姫宮が新しい風を。さあ、下巻でどれだけ変われますかね。楽しみー!

  • 面白かった( ´ ▽ ` )ノ

    てっきり雪山遭難の話かと思ってたけど(極北クライマー)、夕張財政破綻・病院の巻だった( ´ ▽ ` )ノ
    保身と怠惰、縄張り主義とよそ者排除、偏見と独断、思考停止と想像力欠如( ´ ▽ ` )ノ
    いつでもどこでもすぐに根を張る人間の醜さ・愚かさの、みごとな活写( ´ ▽ ` )ノ

    なんか真面目な感じの前半だったけど、姫宮ご登場からはいつもどおり( ´ ▽ ` )ノ
    そういうのも、良し悪しなんだけどね( ´ ▽ ` )ノ
    ただ、どうやらこの先も殺人事件は出てこないみたいで、それはいいことだと思う( ´ ▽ ` )ノ
    正直、カイトー先生には「ミステリー」の枠組みが邪魔な作品も多いから( ´ ▽ ` )ノ


    しかし、宝島社の愚かな編集者が思いついた「無意味な薄ペラ上下2分冊刊行」、朝日新聞まで追従とは……(´ェ`)ン-…
    読み手の都合なんか無視(>_<)
    本作の登場人物みたいだ(>_<)

    2017/03/21

  • 久々の海堂作品。やっぱり好きだね。特に姫宮。

  • 「極北」ってのは、なにか修飾語かと思って読み始めたら、地名なのな。という、海堂尊の十八番の病院物。

    極北市という、多分北海道の何処かがモデルになった都市において、腐敗しまくった病院に配属された主人公がアレコレしようかなーというところまでが上巻。ちょこっと出てきて全てを持っていく、噂の姫宮が出てくるので、その印象意外残らないが、やっぱりそこが面白い。

    医療上のテクニカルにどうのこうのは、前置胎盤と褥瘡の話くらいで、むしろ腐敗した公務員による病院経営をターゲットにしてるのかな?それともそこに中途半端に巻き込まれた医師の無力感という話になるのか、下巻を読まないとまだわからない。

    公務員の腐敗・怠惰に関しては、ウンウンと頷きながら読んでいたわけで、それに準じてサボろうとする医師や看護師の社会ってのも、なんとも既視感が。

    とはいえ、そういう赤字自治体で、その自治体名を冠した病院がボコボコなのに、医学部付きの大学が有るっていうのはちょっとわからない。大学があれば、そこまでひどくならんのじゃないのかな。

    あと、そういうダメ病院なら病院機能評価でもやらないと…なんて思ってたら、下巻ですぐに出てきてますね。さて、フィクサーにはだれが出てくるんでしょうかね。

    しかし、文字がでかくて薄い、肝心な人物が上巻で出てこない、というスタイルが、海堂尊のやり方なのかもしれないけど、どうにも気に食わんのな。新装版では1冊にまとまっているそうで、それでいいような気がする。☆1個減点。

  • ちと退屈だった。下に期待

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